
一見、楽勝に見えるボリューム感の定食や丼でも、いざ食べ始めると難攻不落。まさかの伏兵に足元を、いや、こんなに満腹にさせられるとは……! という状態になることがあります。
とんかつ茶漬けで有名な新宿の名店『すずや』の秋葉原店限定で「メガ盛り定食」があると聞き、やってきたのは電気街口を出てすぐの場所にある秋葉原UDXビル。レストラン&ショップ「AKIBA-ICHI」の中にあります。
店に入ると、カジュアルな雰囲気の店内の奥には大きなガラス窓が。山手線や京浜東北線が走る姿を間近で見ることができます。おそらく電車好きのチビッ子がいたら大喜びしそう。カツも電車も好きな人にはたまらないお店です。

席に着き、早速「メガ盛り定食」を注文。ロースカツ、チキンカツ、メンチカツの盛り合わせで、ゴハン、味噌汁、キャベツ、お漬物はおかわり自由。ちなみにお米はブランド米、山形産つや姫、ロースカツは麦豚など素材にもこだわりが。多い日には15食も出ることがあるそうです。

おすすめの攻略法を聞くと「やはりロースカツからがおすすめです。カツを味わってから、チキンやメンチへ」とのこと。盛りつけも、一番手前がロースカツ、中央にチキンカツ、キャベツの手前にメンチカツ。なるほど。この順に食べるのが良さそうです。

計測後、まずは衣の食感を楽しむべく、カラシをほんの少しつけて一口。最初は衣のカリカリサクサク、途中からロースのジュワッと柔らかな食感、肉のジューシーな旨味が口いっぱいに広がり、カツってやっぱりおいしい~、とウットリ噛み締めます。
カツを一口、余韻があるうちにゴハン一口、そして味噌汁一口。さっぱりしたところでまたカツを一口、と、ゴハンがどんどん進む。お代わり自由なので、おかずとゴハンを好きなバランスで味わえるのは贅沢な気分です。カツを3~4切れ食べたところでゴハン1杯目が終了。お代わりをお願いします。
新しいゴハンがきたところで、今度はチキンカツを一口。こっちも衣サクサク、しっとりした肉感。ロースとは違うチキンの旨味を感じます。こっちには添えられたレモンを少しかけるとスッキリ感が。またさらにゴハンを一口。カツを一口食べるごとにゴハンを一口食べるから、ゴハンがどんどん進みます。
その勢いで今度はメンチカツ。こっちは肉汁ミッチリジュワ~。旨味がスゴイ! なので、さらにゴハンが進む! 味噌汁もゴハンもお代わりします。ゴハンも味噌汁もお漬物もお代わり自由、それは自分の容量の限界に気づくことなくお代わりを繰り返してしまうことに。だってカツ連続より、間にゴハン挟むでしょ、味噌汁で口の中サッパリさせたいでしょ。おかずが555gだから、ゴハンと味噌汁、どれだけ食べても大丈夫だって!

つまり、見た目はメガに見えなくとも、ロースカツ、チキンカツ、メンチカツのカツ3枚は、ゴハンをものすごく食べられるメガ盛り。カツじゃなくて、もしやゴハンがメガ状態? 1kgぐらい食べちゃった? と思えるぐらいゴハンが進むメガ盛りでした。

個人的には、ロースカツは最初カラシを少し、あとでソース。チキンカツは最初レモンをしぼって、そのあとソース、メンチカツはソースをかけてもかけなくてもOK。キャベツも1回目は卓上にあるごまドレッシングでサラダ感覚、2回目以降はソースでカツと一緒に味わうのがおすすめ。もしお酒を飲む人なら、先に酒の肴としてカツ3種を味わって、それからゴハンと味噌汁と合わせて食べるようにすれば、ゴハンを食べ過ぎる誘惑から逃れられるかもしれません。
メガ盛りは決しておかずの重さではない。たとえメインディッシュが1kgなくとも、見た目に山はなくとも、ゴハンがモリモリ進む美味しさなら、それは己の限界を軽~く突破してしまうメガ盛りです。ゴハンとカツのバランスやペースを考えながら食べ進めましょう! カツ3種のポテンシャルの凄さを実感した定食でした。
土日は行列ができることもある人気店なので、ゆっくり味わいたいなら平日夜に行くのがおすすめですよ。
●SHOP INFO

店名:新宿すずや 秋葉原店
住:東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX内 AKIBA-ICHI 3F
TEL:03-3252-3105
営:11:00~23:00、日曜・翌日が平日となる祝日・連休最終日など~22:00(LO各60分前)
休:なし