
●北海道・小樽市の老舗蕎麦屋『小樽・蕎麦屋・籔半』の魅力をご紹介します。
おいしいお酒と肴が楽しめて、〆に香り高いお蕎麦を堪能しつつ、長い歴史に浸れる――そんな蕎麦屋が、小樽駅のすぐそばにあります。
それが『小樽・蕎麦屋・籔半(やぶはん)』。1954年創業の、小樽でいちばん歴史のある老舗です。地元の人はもちろん、国内外の観光客も多く訪れる、行列の絶えないこちらのお店の魅力をご紹介していきましょう。
歴史的建造物で味わう絶品蕎麦

店舗は、趣のある歴史的建造物。これは、小樽の豪商・旧金澤友二郎邸の日本建築母屋の内部部材を移築し、ニシン漁の三大網元・白鳥家の残した石蔵を活用した建物です。
もちろん、『藪半』の魅力は建物だけではありません。お酒と酒肴を楽しむセットメニューが充実していることもその一つ。

唎酒師の資格を持ったスタッフがいるので、丁寧に詳しくお酒のアドバイスをしてくれて、お酒に合うおつまみも教えてくれます。

蕎麦は、道産(蘭越町・北竜町)のそば粉を100%使用した“地物粉麺”と、道産に外国産のそば粉をブレンドした“並粉麺”の2種類があります。
2割ほど値段は張りますが、のどごしと風味に優れた地物粉麺が断然おすすめです。

こちらのお店、料理の美味しさは言うに及ばず、心のこもった接客にも定評があります。聞けば、小樽を訪れる観光客に満足してもらえるサービス提供の枠組みである「小樽おもてなし認証」を取得しているとのこと。来店するすべての人を温かく迎えてくれます。
公式サイトやお品書きも要チェック

「おたる・蕎麦屋・籔半 麺游倶楽部」と名付けられたお店のHPには、「蕎麦屋ひすとりー」と名付けられた藪半の四代にわたる波乱万丈な店舗物語が綴られています。
また、同店の表紙に夏目漱石の「吾輩は猫である」の蕎麦に関する一節が載ったお品書きには、メニューの説明やお蕎麦のうんちく、蕎麦に関する読み物などが盛りだくさん。お蕎麦の完成を待つ間に楽しめるユニークな冊子なので、ぜひご一読を。

極上の手打ち蕎麦の味わいとあたたかいおもてなし、歴史の流れを感じる建物の中で過ごす時間は、まさに唯一無二。小樽を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってほしい名店です。
●SHOP INFO
小樽・蕎麦屋・籔半(やぶはん)
住:小樽市稲穂2-19-14 静屋通り
TEL:0134-33-1212
営:11:15~14:30 17:00~20:00
休:火・水 ※祝祭日にあたると不規則に変更するためHPでお知らせ






