【奈良グルメ】東大寺近くの穴場カフェ『工場跡事務室』。ノスタルジックな登録有形文化財の工場跡でモーニングはいかが？

●奈良市にある隠れ家カフェ『工場跡事務室』のモーニングの魅力をレポートします。

　奈良市で「モーニングが美味しいお店」を検索すると出てくる不思議なワード『工場跡事務室』。実はこれ、知る人ぞ知る穴場カフェの名前なんです。

　奈良交通バス停「今小路」から徒歩3分。東大寺の裏手側で、二月堂に向かう道沿い、戒壇院付近にある静かな佇まいのこちらは、築100年の元乳酸菌飲料工場跡を2009年にリノベーションしたカフェです。

　渋い木造の建物は一見廃校のようにも見え、うっかり通り過ぎてしまいそうです。このカフェ、金曜と土日祝のみの営業で、モーニングセットは土・日・祝だけ味わうことができます。

　その内容は、食前の自家製梅ジュース、発酵バタートーストを含む3種のパンに、たっぷりの野菜サラダとソーセージのディッシュがメイン。

　さらに、半熟のゆで卵をアレンジしたサイドや、カラフルなフルーツがのったヨーグルトなども添えられており、ヘルシーながら程よいボリューム感。心もお腹も大満足の内容です。

　セットのパンは3つありますが、サクッと軽いもの、もっちり感のあるものなど風味や食感が多彩で飽きません。自家製ジャムやローストナッツなども添えてあり、一口ごとに組み合わせを変えていただくうちに、気付けばペロリと完食していました。

　お店の中は昭和初期にタイムスリップしたような空気感で、どこか懐かしく居心地の良い空間でした。現在はカフェの中にしか入れませんが、今後は工場跡の他のエリアも整備していく予定だそうです。

　今回は椅子席でしたが、数席だけ座敷席もあります。モーニングは事前予約がおすすめです。通常価格は1760円ですが、予約をすると1650円に割引してくれます。

●著者プロフィール

昆屋知杜

奈良生まれ奈良育ち。地方創生食文化大使、2級フードアナリスト。約10年の東京生活を経て、鹿恋しさにUターン。美味しいお店や雑貨屋めぐりが趣味。最近は野菜の取り寄せにハマり気味。