リアル口コミから探す東京・餃子の旨い店。『曽さんの店』の焼き小籠包みたいな手延べ餃子とは？

●東京にある“餃子屋じゃないのに餃子が旨い店”を、ネットではなくリアルな口コミから探してみた！

　ラーメン屋に行ったらサイドメニューの餃子を必ず頼む、という人は多いでしょう。しかし、ごくたまに餃子が美味しすぎて、餃子がメイン、ラーメンがサブ的な存在になっている店もあります。

　今回はそんな餃子が有名すぎるラーメン屋を紹介します。それは代々木にある『曽さんの店』さんです。この情報をくれたのは、餃子が大好きだという書籍編集者の土屋祐希さん（仮名・44歳）です。

――ここはどんな店ですか？
「ここは台湾ラーメン屋でもあるのですが、“餃子”が超有名なお店です。私もここに行くと、ビールとともに〈焼き餃子〉（3個・410円）と〈水餃子〉（3個・410円）を注文します。そのあと、お腹の減り具合によって、台湾ラーメンかチャーシュー麺で〆るというパターンです。餃子目当て、ラーメンはサブという感じですね」

――どんな餃子なんですか？
「焼き小籠包に似て、ぷくっと丸っこい形が特徴です。餃子の皮を1枚ずつ手で延ばして作っていて、冷凍保存も一切しないようです。ちなみに皮が厚めなので、出てくるまでに10分くらい時間がかかります」

――味や食感は？
「焼き餃子はかじると中から肉汁がドバっと出てくるので、注意しないと服や周りに肉汁が飛び散ります（笑）。餡は、豚肉とニラだけなので、とても肉々しくてジューシー。このあたりも、焼き小籠包に通じるものがありますね」

――水餃子もあるんですよね？
「はい。これまたおいしいんですよ。つるもち感が半端なくて、皮のおいしさを味わうには水餃子のほうがいいと思います。ぜひ焼きと食べ比べてほしいですね」

――餃子が有名ですが、台湾ラーメンのお店でもあるんですよね？
「台湾ラーメンというと、名古屋発祥の辛いタイプが有名ですが、ここの台湾ラーメンは、辛さはなくてあっさり醤油味。私がここのお店の麺でおすすめなのは、〈醤油チャーシュー麺〉（1000円）です」

――「醤油チャーシュー麺」…ってことはチャーシューがおいしい？
「八角がふわっと香る、分厚くて柔らかいチャーシューです。チャーシュー好きの人にはこちらが絶対オススメです」

　というわけで後日、筆者も『曽さんの店』を訪問。確かにお店のお客さんのほとんどが焼き餃子か水餃子を注文していました。

　そして“生きている餃子”と表現されるのも納得。つるもち感がすごいんです。あまりの美味しさにテイクアウトの生餃子（6個790円）も購入。7分間、茹でるだけなのですが完全にお店の味を再現できました。

（撮影・文◎土原亜子）