【ベジつまみ】キノコの豆乳塩麹ソース|クリーム味の魔力にヘルシーなきのこで立ち向かう、の話

働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高! と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします。

〈ベジつまみ〉キノコの豆乳塩麹ソース|つまみになるうえお腹も満足、嬉しい具沢山ごはんの話
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 シチューとかポタージュとか、寒くなるとクリーミーなものが恋しくなるのはなぜだろう。ほっこり身体が温まるあの感覚は、冬こそ身体に染みわたる。でも、シチューもポタージュも、酒のつまみにするには少々優しすぎるし、カロリーもそれなり。クリーミーかつ身体にいいつまみがあれば。

「牛乳の代わりに豆乳を使って、具材はきのこにしてみましょう。シチューよりはさらっとした仕上がりですが、きのこの旨みが出ておいしいですよ」
 きのこかあ。ちょっと味気ないかも、と一瞬頭をよぎったが、これまで何度もよい形で予想を裏切ってきた丸さんのアイデアを信じることにした。

 そして試食当日、真っ白なソースの中でもりもりと身を横たえるたっぷりのきのこにびっくり! 湯気から立ちのぼる何ともいえない旨みが鼻を刺激する。満を持してぱくり。舞茸。しめじ、しいたけと、きのこの食感の違いが何とも小気味よい。さらっとした豆乳ソースがきのこによくからんで、味気ないどころかむしろ充実の食べ応え。塩麹らしい角のない塩気に刺激的なにんにくの香りがよく似合う。さすが丸さん、これはうまい。

「牛乳だとクリーム感が主役になってしまうんですが、豆乳だときのこの味わいがちゃんと前に出るんですよね。このくらいパンチがあればビールにもよく合うでしょう?」

 ホントその通りです、と言いながらふたりでゴクリとビールを飲み、笑顔になったのであった。