あの「RIZAP」が今度は料理にコミット!銀座にオープンした「RIZAP COOK」に行ってみた

やはりプロから直接教わるとモチベーションが上がる!

 概要を聞いたところで、実際に体験レッスンも受けてみた。
 この日、課せられたメニューは「秋鮭と米茄子のきのこあんかけ」「里芋饅頭」「柿の白和え」の3品。
 一応、筆者は週末には何かしら作っている料理男子であるし、同行したA氏も美味しいかどうかは疑わしいが自宅で燻製を作るなど、趣味人を自称している。そんな我々も作れたら自慢したくなる本格和食のラインナップだ。

 レッスンを受けてみて一番実感したのは、当たり前かもしれないが「マンツーマンは明らかに覚えやすい」ということ。

 筆者は一般的な料理教室への参加経験もあるが、よくあるグループレッスンは役割分担で行われることが多く、料理上級者に頼ってしまうため、初心者ほど手伝いに回ってしまうものだ。それも楽しいには楽しいが、個々の達成感は薄いし、肝心のスキルアップには結びつかない。

 マンツーマンの場合、1人で全ての工程を作業するため、一品一品、確実に自分のものにすることができる。
 一流の料理人の手さばきやちょっとしたテクニックが間近も見られ「こうすれば良かったのか…」と気づかされることしばしば。分からないことがあっても、すぐ質問しながら進められるので、集中力が断然違う。

 さて、早速、トレーナーの方に付いて、料理を教えていただく。RIZAPの勝手なイメージでスパルタなのかと思いきや、プレッシャーを感じさせない柔和な笑顔で、素材の下ごしらえから丁寧に教えてくれた。

 また、レッスン中、山岡先生からは
「肉や魚に塩をふるときの、正しいふり方を知ってますか?」
「澄んだきれいな出汁を取るには?」
 といった意外と答えに詰まる問題が投げかけられる。そうしたやりとりの中に、一般に知られてないハウツーやウンチクがたくさんあるのだ。
 教室で直接教わるメリットは、まさにそうしたところにある。

塩をつまんで握った手の甲に当てながらふると、食材にまんべんなく塩がふれる。
塩をつまんで握った手の甲に当てながらふると、食材にまんべんなく塩がふれる。

 細かいことではあるがスタジオの作りも良い。テーブルの周りにスペースがあるため、作業を分かりやすい角度から見たり教わったりできる。
 備え付けのコンロはIH3口で、道具も一般的なもの。習ったことは自宅ですぐ実践できそうだし、調理器具のメリットや使い方の幅が広がったのもよかった。