フルーツが主役のパティスリー「メゾン ジブレー」のこだわりとは?【スイーツ放浪記】

パティスリーや和菓子屋で、はたまたデパ地下や駅ナカで、日々、新しいスイーツや和菓子がお目見えし、多くの人々の心を幸せにしています。おいしくて愛すべき甘いモノにまつわる情報をお届けします。

フルーツが主役のパティスリー「メゾン ジブレー」のこだわりとは?【スイーツ放浪記】
右から、大きくカットした白桃がポイントの「白桃のパンナコッタ」450円。フランス人師匠へのオマージュを表現したシェフの代表作「フランフラン」550円はレモン、ヘーゼルナッツ、ショコラ・オ・レを合わせたもの。パッションフルーツとレモンの酸味が印象的な「フリッソン ルージュ」550円(各税込) | 食楽web

 7月、またひとつ、新しいパティスリーが誕生しました。
 その名は『メゾン ジブレー』。

 オーナーシェフは江森宏之(えもり・ひろゆき)さん。フランスでの修業から帰国後、たまプラーザの名店『ベルグの4月』にシェフパティシエとして5年間勤務。そして表参道のアイスクリーム専門店『グラッシェル』では、立ち上げからシェフパティシエ&グラシエとして指揮を取り、数々の華やかなアントルメグラッセ(アイスクリームケーキ)と共に、その名は一躍、有名に。

 国内外の製菓コンクールに積極的にチャレンジしては立派な成績を収め、なかでも2015年のミラノ万博で開催されたスイーツの世界大会「The World Trophy of Pasty Ice Cream and chocolate」では日本代表チームのキャプテンに就任し、見事、優勝を成し遂げました。

フルーツが主役のパティスリー「メゾン ジブレー」のこだわりとは?【スイーツ放浪記】
オーナーパティシエの江森宏之さん。地域活性を目指す活動にも積極的に参加し、「とちぎ未来大使」、「チーム・シェフ」のメンバーにも名を連ねる

 そんな輝かしい経歴を持った江森シェフが独立場所に選んだのは、渋谷から始まる東急田園都市線の終点・中央林間駅の近く。もともと飲食店だったという建物と敷地は駐車場も合わせて約200坪もの広さで、いまも円錐形の屋根の上に立つ風見鶏は以前から地元のランドマークだったそうです。
「3年近くかけて場所を探し続けました。とにかく都心ではありえないくらいの、広い厨房があることが絶対条件だったんです」

 江森シェフはなぜ、そんなに厨房の広さにこだわったのでしょう?

フルーツが主役のパティスリー「メゾン ジブレー」のこだわりとは?【スイーツ放浪記】
ガラス越しに厨房の様子も見ることができる。数々の入賞トロフィーが飾られている