イクラが盛り盛りすぎる! なか卯の「いくら増し増し丼」を食べてみた

贅沢な旨みが押し寄せる!「天然うにいくら増し増し丼~たっぷりいくら~」

こちらが現物の「天然うにいくら増し増し丼~たっぷりいくら~」並盛1690円(税込)
こちらが現物の「天然うにいくら増し増し丼~たっぷりいくら~」並盛1690円(税込)

 店員さんに食券を渡し、待ったうちにも入らない約2分ほどで丼が運ばれてきました。うにの鮮やかな黄色とご飯が見えないほどに敷き詰められたいくら、その境目を緑の刻み青ネギが飾るお見事なカラーバランスに、思わずため息が漏れてしまいます。お値段は一杯1690円(税込)と少々張りますが、いくら2倍盛り&ご飯大盛りの「天然いくら丼・特盛」が1490円(税込)であることを考えると、こちらのご飯が並盛なのを差し引いても「うに」の存在だけで十分にお釣りが返ってくる感じ。ありがたくいただかせていただきます!

「うに」はキレイな黄色。苦味や生臭さが皆無と味も文句なし!
「うに」はキレイな黄色。苦味や生臭さが皆無と味も文句なし!

 まずは「うに」からチェック。濁りのないキレイな黄色と、箸でもしっかり掴める身の弾力は、自分が知る限りでは鮮度が落ちていない証。口に放り込むと、雑味や苦味、生臭さといったネガな味わいは皆無で、うに独特の芳醇な味わいとほのかな甘みが多幸感とともにぶわっと広がります。ああ、幸せ~。

「いくら」は粒が適度なサイズ。プチッと弾ける食感がグー!
「いくら」は粒が適度なサイズ。プチッと弾ける食感がグー!

 余韻に浸りつつ、続いてはいくら。量が多いので、大胆にレンゲでガバッとすくって口へ。ぷちぷちっと弾ける小気味の良い食感に続いて、いくらの旨みとほどよい塩味が口の中を一色に染め上げます。醤油漬けのイメージを抱いていたせいか、醤油感の弱さがいくらの味をより際立たせている感じがします。上質ないくらを碌に食べたことがないこともあって「これぞ天然いくらの味わい!」と声を大にしていいのかどうか、今とても迷ってます。笑えない、でも美味しいのだけは間違いありません。ああ、幸せ~(2回目)。

「レンゲで同時食い」もしっかり実行。控え目にいって最高
「レンゲで同時食い」もしっかり実行。控え目にいって最高

 最後はもちろん、うにといくら、ご飯を一度にいただく「同時食い」。レンゲにバランスよく盛り付けて……うにの濃厚濃密な旨み、いくらの旨みとほどよい塩味、ちょうどいい炊き加減のご飯が、三位一体の見事なフュージョン。掛け値なしの美味しさに、レンゲを持つ手を止めてゆっくりと、そしてじっくりと堪能しちゃいました。ああ、本当の幸せはここにあった!

 やるべきことを全て済ませ、残ったミッションは丼を空っぽにするだけ。別添えの本わさびを溶いた醤油を軽く垂らして、うにといくらの美味しい味をさらに際立たせ、刻み青ねぎのねぎ食感とねぎ味が思いの他うにといくらにマッチすることを確認しながら、うにといくらの味わいを口の中でじっくりと反芻。あまりにもったいなくて「同時食い」は1回だけに留めるあたり、己の貧乏性はもうちょっと何とかした方がいいかもと軽く反省しながらも、ご飯の一粒も残すことなく、また器にへばりついたうにの身の汁までレンゲできっちりこそぎ落として無事完食。美味かった。ごちそうさまでした!

まとめ

『なか卯』の期間限定メニューは、「うな重」や「ローストビーフ重」、「天然いくら丼」などグレードの高い内容となっており、例外なく食べて損を感じさせない極上の美味しさを備えていましたが、今回の「天然うにいくら増し増し丼~たっぷりいくら~」は、文句を付ける方がおかしい美味しさでした。ただ単にうにといくらを乗せているだけでなく、両者をそんなに食べていない筆者のような貧乏舌の持ち主をして上質さを感じさせるハイクオリティなものを使っている気がします。今回の一杯を持ちまして『なか卯』の高級期間限定メニュー、「ハズレなし!」であることを高らかに宣言させていただきます。ありがとうございました(笑)。

 公式に終売予定日は告知されていませんが、なくなり次第終了であることを思えば実食は早きに越したことはナシ。最寄りの『なか卯』で、ぜひ至高の一杯を味わってみてください!

(撮影・文◎河西まさあき)

●DATA

天然うにいくら増し増し丼~たっぷりいくら~

期間:2024年1月17日(水)~
販売:一部店舗を除く国内の『なか卯』457店舗
https://www.nakau.co.jp/jp/index.html