アツアツで最高に体が温まる一杯

ご覧の通り、うどんの上に、とろみのある玉子あんと牛肉がのっています。あたたかみのある色調に心癒やされます。まず、レンゲを玉子あんにのせてみると、フカフカのクッションのようにゆったりと沈み込んでいきます。
次いで、とろみのあるあんの中に漂う玉子が、レンゲの中に一気に吸い込まれてきました。三温糖などで甘く煮た牛肉の旨みと甘みがよくしみ出していて、濃厚な味わいです。五臓六腑にじわーんと染みわたるぬくもり。う~ん、あったまる!

このあん、コシがあり舌ざわりもなめらかなうどんによくからんでくれます。あんのとろみはやや抑えめ。うどんの食感を損なわない絶妙なとろみ具合。牛肉もよく味が染み込んでおり、“甘こってり”な味です。
また、フリートッピングとして用意されているおろししょうがを加えれば、全体をキリッと引き締めてくれます。しょうがは体を温めてくれる効果もあるので、食べていくと額に汗がにじんできます。また卓上に置かれている丸亀製麺特製の「七香七味」を加えれば、さらにピリッと刺激的に。食べ進めるうちにどんどん体がポカポカしてきます。

うどんは茹でたあとに流水で〆るのが一般的ですが、この肉たまあんかけうどんは、茹でたものをそのまま丼に入れて玉子あんをかけているそうです。おまけにその玉子あんが熱を逃がさず閉じ込めているため、最後までアツアツのまま食べることができるわけですね。まさに冬仕様に考え抜かれたうどんです。
フウフウいいながら完食したあとは、いい具合に体温が上昇。適度に発汗してくれたので、外へ出るときは上着を脱いでいた筆者でした。
ちなみに、この肉たまあんかけうどん、お持ち帰りも可能です。簡単に冷める気配がないので、オフィスや自宅で打ち立てでアツアツのうどんを楽しむことができます。
(取材・文◎松本壮平)