濃厚で複層的! 肉の旨みが染みた絶品のつゆがたまらない!

この「肉がさね玉子あんかけうどん」(並・690円、大・820円、得・950円)は、少し甘めに味付けした牛肉と玉子あんかけ、そしてしょうがを効かせた鶏肉と豚肉の合わせそぼろを加えた一品。まさに、これでもかと“肉を重ねた”うどんです。体が温まるうえ、スタミナもつきそうですよね。
まずはつゆをひと口。ほんのり甘く、そしてほどよいとろみ。冷えた体に、滋味深い味わいが染み渡ります。寒い季節はこのひと口で生き返りますね。
昆布やかつお節だけでなく、牛・鶏・豚の旨みが十分に効いているのがわかります。いろいろな旨みが複層的で濃厚な味わいを演出。しかしぼやけた感じはまったくありません。それぞれの旨みが協調しながらひとつの美味しさを作り上げています。

とろとろのあんのおかげで、このつゆがうどんによくからんでくれます。力を入れてすすらなくても唇をスイスイと通過していく心地よさ。この“つるとろ感”、最高にイイ。ほのかに小麦の風味も感じられて、実に旨し。う~ん、やはりうどんはこうでなくっちゃ!
また、すき焼きのような味わいの牛肉も柔らかくて美味。これにもトロッとしたあんが見事に馴染み、美味しさが加速。すき焼き風なので、もちろん玉子との相性もバツグン。

そして、鶏肉と豚肉を合わせたつぶつぶ感が際立つそぼろ。こいつがうどんのツルツル&モチモチ感と、あんのとろみに続く第3の食感として大活躍してくれます。ここに天かすを加えれば、さらにサクサクした歯ざわりが加わり、食べ進めるほどに多彩な食感を楽しめます。
まとめ:うどん×玉子あん×そぼろのトリプル食感が楽しい最高の一杯だった
完食すると、すでに体はポッカポカ。とにかく玉子あんがいい仕事をしています。つゆ全体をしっかり覆っているので、旨さと温かさを逃がさないので、最後までアツアツのうどんを堪能することができるんです。これは寒い日にはもってこいですね。
前述の通り、この「肉がさね玉子あんかけうどん」は1月24日から3月上旬まで販売予定とのこと。冬の間はずっと楽しめそうで、うれしい限り。テイクアウトも可能(容器代別途30円)ですが、店舗によっては取り扱いがなかったり、発売開始日と終了日が異なる場合があるようなので、事前に調べて行くのが吉です。
(取材・文◎松本壮平)