【お取り寄せグルメ】熊本生まれのスパイスケーキ「KARUDA」は自分用にも贈答用にも最高の絶品スイーツだった

「何風」とは言えない奥深い香りから、味わいの高さを確信

スパイスケーキ「KARUDA」のパッケージ
スパイスケーキ「KARUDA」のパッケージ

 ネットオーダーから数日でスパイスケーキ「KARUDA」が東京に届きました。常温保存品で、梱包を開ければ、デザイン性の高いグレーのクラフトのボックスパッケージがお目見え。
 このパッケージを開けると、スパイスケーキ「KARUDA」がビニールパッケージに入っています。

すでに独特の風味豊かな香りが……!
すでに独特の風味豊かな香りが……!

 さらに封を開けてケーキをお皿に盛ってみると、まず、風味豊かな香りが鼻腔を刺激します。「なるほど、これこそがあのスパイスリキュールのカルダモンの香りなのか!」と思いますが、どうもそれだけではなさそうです。

 その香りには、スパイスやお酒の風味だけでなく、黒糖の深い甘みやケーキ本来が持つ優しい香ばしさなども入り混じり、“何風”とは言葉では言い表せない印象。この繊細なバランスに、かなりの完成度の高い味わいであることを確信しました。

クラフトリキュールの風味をさらに昇華させた味わい

さっそくカットしてみました
さっそくカットしてみました

 いても立ってもいられず、スパイスケーキ「KARUDA」を切り出してみることに。

 前述の通り、常温保存での輸送にもかかわらず、質感はリキュールのおかげか実にしっとりしており、相応の重量感もあります。これもまたかなりの技術度を感じましたが、さらに驚いたのが口にしてから。

しっとりふんわりの食感・味わい・香りに感動
しっとりふんわりの食感・味わい・香りに感動

 まず口いっぱいに黒糖の甘味が広がり、ふんわりとリキュールの余韻が鼻に抜ける印象。過去に口にしたことがない味わいである一方、しかし、クセが強すぎるわけではなく、誰もが楽しめる味わいです。もちろん、お酒好きの人にも持ってこいですが、お酒が苦手な筆者の家族も大絶賛で、「これは美味しい」と奪い合うように食べていました。

 おそらくは、元々の「カルダモン TAKE7」の味わいがベースにあるものの、この優れた味わいに頼るばかりではなく、庄籠製菓舗がその知見をベースに、さらに様々な素材を重ね合わせた結果にできた味わいであり、噂通り完成度の高い「スパイス×酒×ケーキ」に仕上がっていました。

もはや「新スイーツのお手本」と言って良い逸品

庄籠製菓舗の初代(左)と2代目(右)
庄籠製菓舗の初代(左)と2代目(右)

「本来使わない素材を使った、新しいグルメ」は世にあまたあります。

 それらは、斬新で意義ある取り組みではあると思いつつも、あくまでも筆者個人の肌感覚では、その半分以上が「肝心の味」において、慣れ親しんだ従来の食を凌駕することがない、という先入観を拭いきれません。

 このスパイスケーキ「KARUDA」も「本来使わない素材を使った、新しいグルメ(スイーツ)」という範疇に入るわけですが、しかし、「異素材同士の掛け算」をしながら、味わい自体を従来品よりもしっかり高めているところが素晴らしく、まさに新グルメのお手本のようにさえ感じました。

現在の庄籠製菓舗[食楽web]
現在の庄籠製菓舗[食楽web]

 聞けば、庄籠製菓舗も熊本県湯前町で80年以上の歴史を持つのだそうです。

「“変わらず、飾らず、自由なお菓子”をテーマに、地域の風土や季節に寄り添った“日々に馴染むお菓子”を目指している」と言いますが、この控えめにも取れる経営方針の影で、とんでもなくストイックに、レベルの高い味わいを生み出そうとしていることが、今回のスパイスケーキ「KARUDA」から伝わってきました。

庄籠製菓舗の3代目(左)と4代目(右)
庄籠製菓舗の3代目(左)と4代目(右)

 何かの贈答や手土産にする際、全国的に名の知れた定番も良いものですが、さらに一歩、珍しくて、本当に完成度が高くて美味しい逸品を大切な人にプレゼントする場合にこそ、このスパイスケーキ「KARUDA」は最適。

 高価すぎない2500円という価格も嬉しいところで、もはや良心しか感じないというのが正直な感想です。ぜひオンラインショップ、または熊本の旅のお土産にゲットしていただきたい逸品です。

(取材・文◎松田義人(deco))

●SHOP INFO
庄籠製菓舗

住:熊本県球磨郡湯前町中里1830−5
TEL:0966-43-211
営:8:00 ~ 19:00(不定休)
オンラインショップ
https://shop.shogomori-seikaho.com/