「真っ白い山にチョコをかけてみたい」と考案

ブラックモンブランを製造する竹下製菓は、前身の製菓会社を含めると、なんと創業132年もの歴史を持つ老舗メーカーで、明治末期から大正初期にかけては、ビスケットなどの製造・販売を行っていました。
その歴史と知見を持つ竹下製菓の3代目が、経済視察団の一員としてフランスの山岳リゾートで有名なシャモニーを訪れた際に、アルプス最高峰モンブランの風景に感動。これが「ブラックモンブラン」誕生のヒントになったそうです。
「真っ白なモンブランの美しさを前に、弊社の3代目が『この山にチョコレートをかけて食べたらさぞ美味しいだろうな』と着想したそうです。そして、帰国後に、バニラアイスにチョコレートをかけて何度も試作を繰り返し、最終的にクッキークランチをまぶして、1969年にブラックモンブランが完成しました」(竹下製菓・担当者)
ちなみに、現在のパッケージに印刷されているモンブラン山脈の写真は、発売から50周年を迎えるにあたって、5代目の現社長が改めてフランスを訪問し、自ら撮影したものだそうです。商品誕生の原点への強い思いが感じられますね。
あえて“粒の大きさを揃えない”クランチの理由

クッキークランチが「これでもか!」とまぶされたそのビジュアルと味わい、1969年の発売当時のインパクトは相当なものだったのではないかと想像します。
アイス表面を覆うザックザク食感のクッキークランチと、さっぱりしたバニラアイスと組み合わさることで、一度食べると、食べた人に強いインパクトを与えます。

一方で、食べている最中にクランチがポロポロ落ちやすいのもこのアイスならではの特徴の一つ。
「クランチが落ちやすい、とのお声も時折いただきますが、あえて粒の大きさを揃えないことで味と食感の両方を楽しんでいただけるようにしています。大きい粒は食感に、小さい粒は味にそれぞれ大きな影響を与えるのです」(竹下製菓・担当者)
派生商品や“アタリ文化”も魅力の一つ

こうしてブラックモンブランは、九州から全国へとファンを広げながら、竹下製菓を象徴する商品へと成長してきました。近年では派生商品や限定フレーバーも登場し、そのラインナップはさらに広がっています。

また、ブラックモンブランには、昭和世代にはお馴染みのアイスバーの「アタリ・ハズレ」システムも継承されており、こちらも人気の秘訣。

また、毎年5月7日は『ブラックモンブランの日』として日本記念日協会に認定されているそうで、竹下製菓では例年SNSキャンペーン、イベント、コラボ企画などを行っているので、こちらにもぜひご注目を。
まとめ
まだブラックモンブランを食べたことがない方は、冒頭で触れたスーパーマーケットや竹下製菓の公式オンラインショップなどでゲットしてみてください。香ばしいクランチの食感×さっぱりしたバニラアイスの唯一無二の味わいを前に、一発でファンになることウケアイです。
(取材・文◎松田義人(deco))





