札幌グランドホテル「ノーザンテラスダイナー」で味わう伝統と革新のフランス料理

札幌グランドホテル「ノーザンテラスダイナー」で味わう伝統と革新のフランス料理
食楽web

 昭和9年(1934年)創業、北海道初の本格洋式ホテルとして知られる『札幌グランドホテル』。その館内1階にあるレストラン「ノーザンテラスダイナー」では、長年受け継がれてきた伝統の味と、現代の感性を融合させたクラシックディナーコースが提供されています。

伝統のレシピに、新たな感性を

総料理長の伊藤シェフ
総料理長の伊藤シェフ

 総料理長の伊藤シェフは、「代々受け継がれるレシピに新しい視点を取り入れ、2024年に新たなコースとして生まれ変わりました。盛り付けには伝統と進化を表現しています」との説明からディナーがスタート。

パテ・ド・カンパーニュ
パテ・ド・カンパーニュ

 アミューズ・ブーシュには、粒マスタードを添えたパテ・ド・カンパーニュ。口に運ぶたび、マスタードの食感と香りが変化し、肉の旨味を引き立てます。

サーモンマリネ
サーモンマリネ

 続くサーモンマリネは、ホテル創業期から受け継がれるレシピをもとに、2晩寝かせて仕上げるという一品。塩のあたり方、酸味、口溶けに至るまで、細部に歴史の重なりが感じられました。

名物「コンソメ・ドゥーブル」

名物「コンソメ・ドゥーブル」[食楽web]
名物「コンソメ・ドゥーブル」[食楽web]

 コースのハイライトのひとつが、札幌グランドホテル伝統の「コンソメ・ドゥーブル」。タピオカを浮かべた古典的なスタイルで供され、この一杯を味わいたくて訪れるというファンも少なくありません。

魚料理の伊勢海老はホワイトソースで
魚料理の伊勢海老はホワイトソースで

 魚料理の伊勢海老は、だし汁を合わせたホワイトソースが印象的。軽やかでありながら深みがあり、クラシックな構成の中にも軽やかさを表現した一皿です。

「黒毛和牛のビーフシチュー ポムピューレ添え」
「黒毛和牛のビーフシチュー ポムピューレ添え」

 そして待ちに待ったメインは、ホテルを代表する伝統の「黒毛和牛のビーフシチュー ポムピューレ添え」です。何日もかけて仕上げるデミグラスソースの香ばしいコクと、やわらかな肉の旨味が口いっぱいに広がり、『札幌グランドホテル』の味と呼ぶにふさわしいひと皿でした。

食後は、1934年から続く「アップルパイ」をいただきました

食後は、1934年から続く「アップルパイ」をいただきました
伝統を受け継ぐ「アップルパイ」

 デザートには、創業当時から受け継がれる「アップルパイ」。サクサクのパイ生地と、シナモンが香るりんごのバランスが絶妙で、こちらもリピーターが非常に人気スイーツです。この「アップルパイ」は、レストランでの提供のほか、ホテル内ベーカリー『ノーザンテラスダイナー ザ・ベーカリー』でも購入可能ですよ。

札幌で長年愛されている老舗ホテルの味、ぜひ味わいにお出かけしてみてはいかが。

(撮影・文◎加藤朋子)

●SHOP INFO
店名:札幌グランドホテル

住:北海道札幌市中央区北1条西4丁目
TEL:011-261-3311
https://grand1934.com/