ヤクルトを使った「乳酸菌レモンジャスミンティー」の作り方

『HAPPY LEMON』の「乳酸菌レモンジャスミンティー」(M:700円、L:840円)の作り方は次の通りです。

まず、ドリンク全体にまんべんなくレモンのフレッシュな口当たりが届くよう、台湾産レモン果汁をカップに入れます。

さらにヤクルト(1本60円ほど)を2本分注ぎ入れ、次に氷を入れます。

最後に冷やしたジャスミンティーを注ぎ、カットレモンを添えて完成です。
完成した「乳酸菌レモンジャスミンティー」は、まさかお茶とは思えぬ柔らかい色合いです。どんな味がするのか全く想像できませんでしたが……いざひと口。
見た目よりもスッキリと喉を潤す唯一無二の味わい

ヤクルトを2本も入れているので甘いんじゃないかと思いましたが、グビッと飲んでみると、これがかなりの美味!
ヤクルトやレモンの効果からか、ジャスミンの尖った味が丸くなっており、さらに極度な甘さもありません。むしろスキッとキレのある味わい。今までに口にしたことがないドリンクに仕上がっています。
これ、いったいどういう文化で、どういう経緯で生まれたんでしょうか。『HAPPY LEMON』の林太一代表(台湾人)にお話を伺ってみました。
健康意識の高い台湾で広まった「ヤクルト+お茶」

林太一代表によれば、「お茶にヤクルトを入れて飲む」というドリンクは、健康意識の高い台湾人ならではの発想で広まったものだと言います。
「台湾には、台湾茶スタンドやフルーツドリンクスタンドが多くありますが、“ヤクルトを入れて飲む”というスタイルはこういったスタンドでは割と多くありました。特にジャスミン茶やレモンは健康的なイメージがあり、ヤクルトを筆頭とする乳酸菌飲料も胃腸に良いですよね。その相乗効果で、健康意識が高い台湾で広まったんじゃないかと思います」(林代表・以下同)
健康面に配慮し、『HAPPY LEMON』では乳酸菌飲料を使うにしても、絶対的な信頼のあるヤクルトにこだわって使用しているのだそうです。
ただし、日本ではまだまだ「お茶+ヤクルト」というイメージが定着しておらず、ピンとこない方も多いとか。
「弊社は、台湾・日本だけでなく世界中で800店舗を展開していますが、日本ではまだまだ『お茶にヤクルト?』という先入観が強くあるようで、現状ではなかなか浸透していないのも事実です」

ちなみに『HAPPY LEMON』では、台湾茶を使った独自のスイーツドリンクが看板メニュー。

個人的には、「乳酸菌レモンジャスミンティー」も、この唯一無二の味が広がれば、ブームになる可能性は十分にあると思いました。
創作ドリンクの支えとなるのは「良質な台湾茶」

こうしたさまざまなおいしいドリンクができるのも、「ひとえに優れた台湾茶があるからこそ」と語る林社長。
「HAPPY LEMONでは、さまざまな台湾茶ドリンクのメニューを展開していますが、『金萱烏龍茶』は台湾にある自社の茶畑で作った高山茶を丁寧に手摘みしたものしか使いません。中国茶に詳しい人なら“この値段で、こんな良い茶葉を出すのはありえない”と言うと思います(笑)」
なぜこれができるかと言うと、お茶問屋などを介さず、すべて自社で輸入しているからだそう。
「仮に、日本で今後、『乳酸菌レモンジャスミンティー』が流行ったとしても、よそでは真似できない味だと思いますよ。ぜひ一度飲んでいただきたいですね」
『HAPPY LEMON』は現在、京王新宿店と誠品生活日本橋店の2店舗を展開しています。特に誠品生活日本橋店では、不定期でお茶を囲んでの交流イベントなども行っており、お茶ファン、台湾ファン双方の交流のスポットにもなっています。
まだ日本では知られていない台湾のカルチャーも発信している『HAPPY LEMON』。「乳酸菌ジャスミンティー」の味わいを試すのと合わせて、ぜひお店を覗いてみてはいかがでしょうか。
(取材・文◎松田義人(deco))
●SHOP INFO
HAPPY LEMON 誠品生活日本橋店
住:東京都中央区日本橋室町3-2-1 コレド室町テラス2階
TEL:03-6665-0806
営:11:00 ~ 20:00(土日祝は10時〜)
休:施設の営業時間に準ずる








