
●体にやさしいヴィーガン焼菓子と薬膳養生茶で、心とからだがほっとほどけるようなリトリート時間を過ごせる素敵なお菓子屋さんをご紹介します。
滋賀・愛荘町の住宅地を歩くと、突如現れる異国風のお菓子屋さん『齋菓子 Ruwam(ルワム)』。
店主akiさんがひとりで営むこの場所には、滋賀の自然と世界の文化が交差する、やさしくてどこか懐かしい時間が流れています。
今回は、筆者が通い続けている理由とともに、人気の焼菓子と薬膳養生茶をご紹介します。
週に2日だけオープンする喫茶室「Ruwam」が描く風景

滋賀県愛荘町。白を貴重とした店内とアジア雑貨に囲まれた店内は、旅好きの店主akiさんが手がけた異国情緒漂う空間。
『齋菓子 Ruwam(ルワム)』は、週に2日だけ開く、ヴィーガンスイーツと薬膳養生茶の小さな喫茶室です。
店内からは自家製ハーブが育つ庭や田んぼの風景が望め、まるで静かなリトリートに訪れたよう。ひとりでも、ふらりと心が整う場所です。
甘くて、ちょっと不思議で、心が緩む味わい

今回ご紹介したいのは、Ruwamの名物「はこみりん」。箱型に焼かれた分厚い焼菓子は、クッキーのようでクッキーでない、何層にも重ねたパイのようでいて、でもしっとり。
ザクッとサクッの間のような、独特のホクッとした食感と、甘じょっぱくどこか懐かしい味わいが魅力です。
プレーンは千葉の酒蔵・寺田本家の玄米酒粕や本みりんを使用し、抹茶は桜の塩漬けがトッピングされた見た目も可愛いお菓子です。

合わせるのは、体調や季節に合わせてブレンドされた「薬膳養生茶」。 飲み終えたあとも、ほっと心と体がととのう感覚が広がります。
店主akiさんが直接、お客さんの症状をカウンセリングして個別にブレンドしてくれるメニューもあり、持ち帰り用もついてくるのが嬉しいポイントです。
薬草の庭と、宝探しのような時間
![店内には店主が旅先で買い集めた器やカトラリー、雑貨が並んでいるのでついつい買い物してしまいます[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/10/20251010-ruwam05.jpg)
漢方や薬膳の学びを深めている店主akiさんは、庭で薬草も育てています。代表的なものは、冷えや女性の不調に効く「トウキ」、心を穏やかにするといわれる「キンシンサイ」。
そのほか、ハッカやネズミモチなどの生薬も育てており、お茶や菓子にそっと使われることも。
また、店内には旅先で買い集めた器やカトラリー、雑貨が並び、まるで宝物を探すような気分に。お気に入りを見つける楽しさも、この場所の魅力のひとつです。
旅のような時間は、意外と近くにある

アクセスは少し不便ですが、忙しい日常の合間のプチリトリートとして、ゆったりとした時間を過ごせるのがRuwamの魅力です。
焼菓子や薬膳養生茶だけじゃない、店主の人生と旅が詰まったこの場所に、ぜひ一度訪れてみてください。
●SHOP INFO
齋菓子 Ruwam
住:滋賀県愛知郡愛荘町安孫子754
営:毎週水・木 12:00~17:00(1〜3月は冬季休業)
営業時間等のお知らせはInstagram(@ruwam_vegansweets)をご覧ください
https://ruwammit.wixsite.com/ruwam
●著者プロフィール
Aimi
フードアナリスト。本業はブランディングディレクター。マーケティングやデザイン、日本酒やクラフトジンなどお酒に関するPRやSNS運用なども。東京と滋賀の二拠点で、食や暮らしの魅力をライフワークとして発信中(https://www.instagram.com/alil_zine_/)