生まぐろ、ブランド牛、熊野の奉納米。おもてなしを感じる地産地消の料理たち

聖地「熊野」が近いこともあり、熊野の食材を存分に使いながら、この宿ならではの割烹料理に仕立てています。それはこの地に来たからこそ味わえる海の幸あり、郷土料理あり。
この日いただいたのは、「熊野絢爛割烹 白龍 極」。最初に運ばれてきたのは、前菜が散りばめられた「八咫烏の導き」。訪れたのは4月だったので春の旬の食材もたっぷり。菜の花と湯葉のお浸し近大イクラ添え、桜鯛柏の葉寿司、独活白煮近代キャビア添え、鹿尾菜の白和え。おもてなしを感じる、目でも楽しい一品一品に心が弾み、お酒も進みます。
和歌山はやっぱり魚介がおいしい!

お刺身にしゃぶしゃぶ、海老のフライ、お寿司……。様々な形で提供される魚介類がやっぱり、新鮮で美味! 特に感動したのは、「桜びんちょう鮪と鰆のしゃぶしゃぶ」。魚の旨味を残しつつもさっぱりと味わえ、身はほろりと柔らかい。大人になるとこういうシンプルなおいしさに感動するものです。

旬のお野菜、勝浦の名物・生まぐろにケンケン鰹、ブランド和牛に熊野の奉納米……料理人の技が光った他では味わえない一皿一皿で、気づけば食べたかった和歌山の味覚を丸ごと体験することができました。これこそ、お宿のごはんの魅力そのものですよね。
清々しい朝風呂、自然散策、和の朝食。宿の朝がまたいい

朝は島の尾根沿いにある全長450mの山上遊歩道へ。
森の中のような道を澄んだ空気を吸いながら、四季折々の草花を眺めることができます。途中、見晴らし台から紀の松島や熊野灘を見渡せる太平洋の景観は、旅情をかき立ててくれます。
いい宿はモーニングも絶品です

遊歩道を歩き、朝風呂を堪能したおなかはペコペコ。筆者のいい宿ポイントの一つが、モーニングの素晴らしさなのですが、こちらの工夫を凝らした和モーニングに大満足! 日本の食が世界中に旅人に愛される理由がよくわかる内容でした。

日常の喧騒から離れて……とよく言いますが、いつもと異なる時間がゆったりと流れる、一島一旅館の宿『熊野別邸 中の島』。島の中にいながら、和歌山の素晴らしさに取り憑かれる宿でした。
【周辺観光】一度は訪れたい聖地・熊野へ。世界遺産の熊野那智大社と那智の滝

『熊野別邸 中の島』を訪れたらぜひ、和歌山観光も楽しみたいですよね。お宿からもアクセスしやすい和歌山最大の観光スポットは、聖地・熊野。
「熊野那智大社」は熊野速玉大社・熊野本宮大社、那智山青岸渡寺とともに熊野三山と呼ばれています。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録され、世界中から聖地巡礼やトレッキングを楽しむ観光客が訪れています。


熊野那智大社の別宮・飛瀧神社の御神体として崇められている「那智の滝」もお見逃しなく。那智大滝は「一の滝」とも呼ばれており、落差133mで日本一の名瀑として知られています。熊野の山から流れ落ちるその圧巻の姿は、心の澱みまで洗い流されるよう。
和歌山の魅力を丸ごと感じられる宿とグルメ、観光スポット……この地だけの大人の旅へぜひお出かけください。
◎熊野観光情報を合わせてチェック!
https://www.wakayama-kanko.or.jp/features/kumano_area
・【秘境グルメ】一生に一度は食べたい!和歌山の“かつお茶漬け”と“生まぐろ丼”は忘れられぬ美味
●DATA
碧き島の宿 熊野別邸 中の島
住:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1179-9
TEL:0735-52-1111
https://kb-nakanoshima.jp/