タレのたっぷり入った壺で登場する「炙りみたらし」

しばらくすると、お目当ての炙りみたらしの登場。となるのですが、こちらが予想外のビジュアル。

旅館ディナーなどで見かける一人鍋用の固形燃料の台の上に壺状の器が乗っています。実はこの中には3本の炙りみたらしとタレがたっぷりと入っていて、可愛らしくも贅沢な特別仕様となっています。
![壺の中には見たことないくらいたっぷりのみたらしのタレ [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/11/f4a85c6951a170e2ac5932b7e3a9db87.jpg)
それではいただきます。まずは何といっても、炙りみたらしから。再びビックリするのはその見た目。

浪芳庵の炙りみたらしを知っている人にはお馴染みとなるのですが、普通のお団子のように丸い3~4個の球体ではなく、焼き鳥のつくね串のように一繋がりの形状をしています。
一口食べてみルト、さらに驚くのはその柔らかさ。

タレごと壺で温められている炙りみたらしのフワッとした食感はとにかく軽やか。今まで食べたみたらし団子史上で一番のエアリー食感でした。
たっぷりと掛かったタレも絶品。トロリとした舌ざわりで、かなりの甘さがありながら上品。
これには秘密があって、タレには利尻産の昆布を使用したダシをベースとして使用。それが甘くてもくど過ぎない味わいをつくり出しているのです。
みたらし団子のタレは色々なスイーツとの組み合わせも抜群

炙りみたらしの後は、浪芳庵の人気商品・どら焼きを。小豆の粒の存在をしっかり感じるたっぷりの粒あんが、甘い皮に包まれています。
壺の中にはタレがまだまだ残っているので、残り半分にはタレを掛けてみました。みたらしのタレが追加されたどら焼きは、甘みというより香ばしさがアップ。ぜひこの組み合わせで食べていただきたい。

ドリンクに注文した冷たい抹茶は淹れたての抹茶を氷の入ったグラスに注ぐオンザロックスタイルで、ビターで苦味たっぷり。甘くなった口がリセットされました。
炙りみたらしとどら焼きに抹茶を飲みつつ、和菓子セットをたっぷり楽しんだところでアイスクリームの登場。ずっと和菓子を食べてきているはずなのですが、気分としては食後のデザートのような雰囲気。
アイスにもタレを掛けて食べようと思っていると、お店の方から「たっぷりタレを掛けてお召し上がりください」とのこと。

遠慮することなくアイスにタレをたっぷりかけると、温かいタレのおかげでアフォガードのようにトロリと溶けて、甘じょっぱいみたらしアイスに変化しました。
和洋いろんなスイーツを食べつつ気が付くとお腹いっぱい。こちらのカフェには薪ストーブがあり、冬場には実際に活用されているとのこと。薪ストーブで暖まりながら、温かいみたらし団子をいただく……風情あふれる冬の大阪旅行にぜひ訪れてみてください。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
店名:浪芳庵 本店(なみよしあん)
住:大阪府大阪市浪速区敷津東1-7-31
TEL:050-5589-2871
営:11:00 ~17:45(月~金)、11:00~18:45(土日祝)
休:不定休
https://namiyoshian.jp/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。