熟成うまリッチポーク使用で味はナンバーワン!?『西友』の「ロースカツ」

続いて『西友』の「ロースカツ」をいただきます。「熟成うまリッチポークのロースカツ」という商品で、約226グラムの463円(税込)。ここまでの「ロースカツ」の中では、『いなげや』に並んで高価格にあたる商品ですが、これが食べてビックリ。とんかつ専門店顔負けの味わいで、衣・肉ともに「これ、本当にスーパーの『ロースカツ』?」と疑いたくなるほどの美味しさでした。

パッケージによれば、うまリッチポークの熟成肉を採用しながら、下味の塩は、淡路島の藻塩を採用するなどのこだわりによって実現した味のようですが、あの雑然と並ぶスーパーのオリジナル惣菜の中に、こんなに旨い「ロースカツ」があったとは正直驚きでした。少々高値ではありますが、ここまで美味しければまったく問題ナシです。
優等生的な安定感のある味わい!『サミット』の「ロースカツ」

続いて『サミット』の「ロースカツ」。「ロースとんかつ1枚」という商品で、約191グラムにして430円(税込)。『いなげや』『西友』同様に、やや高め設定ですが、『サミット』の「ロースカツ」は、銘柄豚の表記がありません。しかし、オリジナル惣菜では、スーパー界イチとも言われる『サミット』です。美味しくないはずがない、とも思います。

さっそくいただいてみると、衣のサクサク感が冷めてもしっかり残っており、やや厚切りカットの豚肉との相性も抜群。豚肉は「肉感」が強めなので、この辺は好みは分かれるかもしれませんが、筆者的にはむしろアリ。シンプルかつ安定感のある『サミット』らしい「ロースカツ」で、老若男女誰からも愛される優等生的な味わいだと思いました。
熟成三元豚の厚切りカットが魅力!『ピーコック(イオン)』の「ロースカツ」

最後は『ピーコック』の「ロースカツ」をいただきます。『ピーコック』ブランドは今から約11年前の2013年3月に、イオン系列となり、惣菜類も『イオンマーケット』のものを採用しているようです。
『ピーコック』で販売されているのは「熟成三元豚使用のロースとんかつ」という商品で、約192グラムで430円(税込)。前述の『サミット』とほぼ同じ設定になっており、やはりスーパー界のブレなき優等生『サミット』の惣菜を参考にして開発されているのではないかとも思いました。

さて、肝心の味ですが、『ピーコック』もまた熟成三元豚を採用しており、厚切りカットで実にボリューミー。良い意味での荒々しい肉感を感じる味でした。衣は少ししんなりしており、この辺の評価は人によって異なることでしょう。「今日はガッツリとんかつ食べるぞ!」というときにオススメしたいですが、そのままいただく場合は、電子レンジの「カリッとフライ機能」などで、サクサク感を復活させるほうが良いようにも思いました。
まとめ:主要スーパー7店の「ロースカツ」のうち、ダントツで美味しかったのは『西友』だった! だが、味わい・コスパ双方を実現した『東急ストア』も捨てがたい

ここまで主要スーパー7チェーンの「ロースカツ」を食べ比べましたが、一口に「ロースカツ」と言えど、よく見てみると、各社ともに大きな違いがあることがわかりました。
そんな中でダントツ一番で美味しかったのはやはり『西友』の「熟成うまリッチポークのロースカツ」。この完成度の高さは実に素晴らしく、下手なとんかつチェーンにも負けない味わいだと思いました。言い換えれば、これだけ美味しい「ロースカツ」を実現しているわけですから『西友』の惣菜は全般的に、相当美味しいのではないかという希望的観測も抱きました。
一番は『西友』でしたが『東急ストア』の「四元豚ロースとんかつ」も約208グラムで322円(税込)、しかも四元豚を使っているなど総合的な部分では、実に素晴らしかったです。味わい・コスパ双方を実現している点で、かなり好印象でした。

冒頭でも触れた通り、スーパーの「ロースカツ」はそのままで美味しくいただける一方、二次調理にも使える汎用性の高い惣菜です。ぜひあなた好みの「ロースカツ」をゲットして、美味しく食べてみてくださいね。
(取材・文◎松田義人)