思わず笑っちゃうぐらいインパクトがすごい!「にゅるりと鰻重丼」高さ約15cm

目の前にやってきたのは、スモーキーな香り漂う、ウナギも牛肉もこぼれ落ちそうな丼。まずは計測です。直径16cmの丼に高さは約15cm、重さは800g(器の重さを除く)。シメで注ぐ出汁を入れれば、トータル1kg前後になるボリュームです。
重さとか高さというよりも、見た目が強すぎる! そして牛肉からもウナギからも美味しいそうな香りが漂い、めちゃめちゃ食欲をかきたててきます。当然中のご飯は上からも横からも見えません。ストロングな茶色い塊!

「実はこの『鰻牛丼』は、コロナの時期にできたんですよ。外出自粛が叫ばれていた時でも、リモートできないサラリーマンは出勤しないといけないですよね。そうなるとご飯を食べなくちゃならない。その時に、免疫を高め、精力・スタミナがつく料理を食べてほしいなと。コロナに負けずに頑張ってほしいという気持ちから生まれたんですよ」と店主。
ちなみに、「鰻牛丼」の場合牛肉は100gですが、「にょろりと鰻牛丼」になると牛肉は300gに。2倍どころか3倍のボリュームになっています。

牛肉は網で炙っているので、香ばしさ満点。端はカリッと、中はしっとり。甘辛のタレで旨みがしっかり感じられます。「牛肉は豚肉や鶏肉に比べて甘辛のタレに合う。だからウナギともしっくりくるんですよ」と店主。ウナギのほんのり甘いタレと牛肉の甘辛焼き肉ダレは、確かに違和感がありません。相性はかなりいい!

ちなみに、これ、どこから食べればいいの?「小さい取り分け用の器も一緒にお出しするので、ウナギと焼肉を一度取り分け、好きなバランスで食べるといいですよ」と店主。なるほど! それならごはんといいバランスで食べ進められそうです。

そして、ウナギと牛肉を別の器に移したところで発覚。ごはんが茶色いです。
「ごはんは炊く際にウナギのタレに合わせた味付けにしています。最後にタレをかけて回すのだと、底のごはんがタレまみれでしょっぱかったり、逆に味がなくて食べにくいことがありますよね。なので、ごはんに下味を付けたのち、軽くタレをかけることで最後まで美味しく味わえるんですよ」。おぉ〜、だから茶色いごはん、ということなんですね。
ごはんの上に牛肉とウナギがあるからこその、味ごはん。タレのバランスで美味しさが左右されないよう、計算されているのはさすがです。

そして、最後3〜4口分を残してシメの出汁を投入。ウナギと牛肉の香りが復活。そして温かさもほんの少し復活。さらさらっと味わえるのって、ほぼ満腹のお腹に優しいシステムに感じます。ここまでストロングでパワフルなウナギ&牛肉が、スルスルっと優しく口の中へ。
お酒を飲んだ後のシメとしても正解。最後の味変と言えるのかもしれませんが、すっきり終われます。
ここに来たらこれも食べたい! 黒いおでんは冬季限定メニュー

そして、『新橋うっちゃり』に来たら、これも食べてほしいのが真っ黒すぎる「おでん」! 季節限定メニューでおそらく春先まで提供予定です。静岡おでんの黒いのとはまた違う、ダークカラーなおでん。もちろん煮ているお汁も真っ黒です。
「こんなに真っ黒だけれど、味はとっても優しい味なんですよ」と店主。中国の黒醤油を使った、芯まで黒い「おでん」。人生でここまで黒いちくわぶも大根も見たことない。この冬SNSで話題になりそうです。
まとめ

『新橋うっちゃり』の「にゅるりと鰻牛丼」は重さ800g、高さ約15cm。ウナギと牛肉でスタミナガッツリチャージできます!
現在はディナータイムのみの営業で、馬肉とウナギが看板メニューの『新橋うっちゃり』。ウナギの串焼きは319円〜、馬刺しは1320円〜で種類も充実しています。なので、最初は串物や馬刺し、おでんなどでお酒と楽しんで、しめに丼、というのもおすすめ。1人1品頼めば、「にゅるりと鰻牛丼」はシェアOKなので、飲んだシメに800g超は……、という人でも大丈夫です。ここでしか味わえない、ウナギと牛肉のコラボ丼を、ぜひ味わってみませんか?
(取材・文◎いしざわりかこ)
●SHOP INFO
店名:新橋うっちゃり
住:東京都港区新橋2-15-13 新橋一棟ビル
TEL:03-3592-0088
営:15:00~23:00
休:日曜(2023年は12/30まで、2024年は1/4〜営業)