みんな大好きなおかずが結集、夢のワンプレート「スペシャルNAGASAKIトルコライス」

長崎トルコライス、一言で説明するなら、大人のお子様ランチだって聞いたことはあるけれど、まさにその通り。ピラフにパスタにハンバーグに豚カツに海老フライ。好きなものばっかりの夢のワンプレートです。
「パスタはナポリタン、ピラフはカレーピラフ、メインはトンカツ、海老フライ、焼き物はハンバーグですね。彩りサラダはドレッシングに長崎のチョーコー醤油のドレッシングをかけています。他にあげかまぼこ、野菜のかまぼこ、イワシの唐揚げなどですね」。と話すのは、料理長の杉本秀治さん。

おかずが色々ありすぎて、どれから食べ始めようか真剣に悩む。おすすめの食べ方って?「ベジファーストですかね。サラダから食べて、あとは好きなようにバランスよく食べられたら良いと思いますよ」と料理長。よりどりみどりなので、楽しみながら食べてほしいとのことです。
今回のトルコライス、ハンバーグは長崎の黒毛和牛、パスタには雲仙のブナシメジ、カレーピラフの中のハムは雲仙ハムなど、長崎にちなんだものが色々。お皿も長崎の焼き物、波佐見焼。さりげなく長崎のものが散りばめられています。

そもそも、なぜ秋葉原で長崎トルコライスを?「トルコライスを切り口として、長崎のいいものを発信したいからですね。トルコライスはサラダ、ピラフ、パスタ、メイン、揚げ物が1プレートになっているもので、長崎の良さがいっぱい詰まっているんですよ」。なるほど。店の隣のブースでは、トルコライスの中で使っている雲仙ハムや、サラダに使ったドレッシング、文明堂総本店のカステラなども販売。美味しいと思ったらその場で買えるのも良いですね。
ちなみに日替わりスープはこの日「焼きあご出汁の麦の味噌汁」麦味噌って確かに九州のイメージ。長崎も当然、麦味噌なんですね。

食べ始めて思う。きっと長崎出身者とか、長崎に旅行に行ったことある人にとったら懐かしい味なんだろうなぁ。ハンバーグはジューシーだし、ナポリタンはトマトならではの優しい酸味を感じるし、カツはサクッとしている。それぞれが主張しすぎず、バランスが取れているのもすごい。全て主役級の料理なのに。
そして麦味噌のお味噌汁でホッと一息。だんだんプレートの中がぐちゃぐちゃになってきたけれど、でもそれも良い感じ。だって大人のお子様ランチ。好きに食べていったら誰でもこうなっちゃうもんです。
サイダーとカステラで爽やかにフィニッシュ!

トルコライスを食べたあとは、お楽しみのデザート! 長崎に本社のある『文明堂総本店』は、そもそも直営店が東京にないため取り扱っているお店は広島より西にしかありません。こっちにあるのは『東京文明堂』や『横浜文明堂』。長崎の『文明堂総本店』の創業者の弟が東京で作った分家の会社になるそうです。
で、長崎のカステラなので、もちろん底部にザラメ。長崎のカステラの、このジャリッと感がたまらない! 「ゆうこうサイダー」は、長崎だけに自生する柑橘「ゆうこう」の果汁入り。爽やかな酸味のある、さっぱり味のサイダーです。そもそもゆうこうの生産量がさほど多くないので、長崎じゃないと飲めないと言われるサイダーが秋葉原で飲めるとは! 長崎旅行気分を思いっきり満喫して完食です!

「スペシャルNAGASAKIトルコライス」は週末になると20~30食は出る人気メニュー。テイクアウトや某配達サービスもあるので、家で楽しむこともできます。また、2~3日前に予約すれば、3kg以上のスペシャルなトルコライスもオーダーできます。詳しくは電話などで問い合わせを。
そして、暑くなる季節には、長崎が生み出した「食べるミルクセーキ」もおすすめとのこと。単品900円、トルコライスとのセットの場合700円。「ブロックの氷を丁寧に削って作るミルクセーキです。懐かしの味を本格再現していますよ」と料理長。それは気になる!
次回は、カレーが主役のトルコライスにするか、長崎県産アジフライが主役のシーフードトルコライスにするか。お店のトルコライス、いつかコンプリートしたいと思います!
(取材・文◎いしざわりかこ)