メニュー写真よりでかい! 想像以上の巨大「てめぇで中落ち」1113g

続いてやってきたのが、メニューに載っている写真よりでかい「てめぇで中落ち」。想定以上の大きさです。まずは計測。横幅30cm、奥行き16cm、一番厚みのあるところで約4cm。重さは1113g(器の重さを除く)。まぁ、骨などもあるので、可食部はそれより少ないけれど。インパクトがとにかくすごい。「両面から中落ちが取れるので、ひっくり返してくださいね~」とお店の人。そうですよね、中落ちってマグロの芯の部分だもんね。
片方に菊、もう片方にネギ、ワサビ、シソ、刻んだたくあんが乗っています。黄色と緑が映える。で、スプーンと手袋が一緒に来たと言うことで、手袋をはめ、スプーンでかきだします。

「『てめぇで中落ち』は個数限定ではなく、なくなり次第終了、ですね。主に生の本マグロの中落ちです。日によっては大間のマグロの中落ちをお出しする日もあるんですよ」。
さすが豊洲の仲卸直営のお店。マグロを丸ごと仕入れるからこそのメニューです。「このサイズの中落ちを800円で食べられるお店はなかなかないかもしれません。仲卸だからこそできる大きさとお値段なのでオススメですよ」と細川さん。確かにお得すぎます。

「金メダル丼」で大トロ、中トロ、赤身と味わったのに、また一味違う「中落ち」。一緒にだしてもらえる手袋をはめて、スプーンで豪快に身をかいていきます。これがなかなか楽しい作業。普段お目にかかれないような中落ちだし、子供とか喜びそうだな~。大きいので誰かとシェアして食べるのもいいかも。このご時世なので手袋がついてくるのは安心ですね。
さほど力を入れずにすっと身が剥がれ、ある程度お皿にとったあと、まとめて一口! 切り身とは違うエアリー感? こっちもさらっと溶けていくような美味しさです。マグロってすごい。部位によって本当に口当たりも食感も違う。そして飽きない。せっかく自分のために命を捧げてくれたマグロさんのためにも、取り残しがないよう、丁寧にスプーンでかいて、片面が真っ白になったら裏面へ。両面あるって、なんか得した気持ちになります。

寒い時期のお店のオススメを聞くと「冬季限定の鍋ですね。フグ鍋は1500円、ブリしゃぶ鍋は1200円でご用意しています。一名様用の小鍋でのご提供なので、温かいものを食べたいお客様や、おひとりでご来店させる方でもお気軽にご注文いただけますよ」。握りをいくつか頼んで鍋、いい流れかも。
「もしお酒をメインに気軽にお刺身を楽しみたいなら、系列の立ち飲み店『魚べろ 佃瀧三郎』もおすすめです。浅草からほど近い駒形に店舗があって、魚介類のつまみを160円~380円ほどでご提供しています。寒い時期は手作りのあん肝や白子も人気です」。平日の16時~18時はハッピータイムとしてお酒がサービス価格に。せんべろにも良さそうです。
「金メダル丼」目当てで行ったら、想定外の豪快中落ちで驚愕2連発だった『佃 瀧三郎 すし 浅草店』。確かにネタのクオリティに比べて激安、そしてボリューム感があり、大満足の2品でした。こっちでランチに「金メダル丼」食べて、浅草観光してから駒形まで歩いて、夕方に魚べろでお酒とつまみを楽しむ、なんてのもいいかもしれません。
「金メダル丼」は立石、錦糸町のお店でも食べられます。また、1kg超えのボリュームはちょっと、という場合は酢飯少なめで注文も可能です。ちなみに「金メダル丼」、「てめぇで中落ち」はテイクアウトはやっていないので、各店舗で楽しんでください。
(取材・文◎いしざわりかこ)