
●東京・町田市にあるお茶屋さんが手がけるティーラウンジ『老舗ひじかた園』の魅力とは?
コーヒーが飲めるお店は多いけれど、「これぞ」と思えるお茶を飲めるお店は意外に少ない――そんなふうに思ったことはありませんか?
今回は東京・町田市にあり、日常の時間を忘れ、お茶の魅力にどっぷり浸れるティーラウンジ、『老舗ひじかた園』をご紹介します。
人口約40万人の町田市。街の中心にある町田駅にはJR横浜線と小田急線が乗り入れています。古くは産地と貿易港の横浜を結ぶ「絹の道」が通り、市場(いちば)も開かれた地に店を構える『老舗ひじかた園』はあります。

一階は世界各地のお茶や茶器を取り揃えるお茶屋さん、二階は様々なお茶が楽しめるティーラウンジになっています。
珍しいお茶も多く、日本全国からのみならず、中には海外からわざわざ足を運ぶお客さんも。特に、マテ茶は日本屈指の品揃えといっても過言ではありません。

メニューには緑茶、紅茶、中国茶、マテ茶があります。一階では茶葉を販売しているので気に入ったら買えるのも嬉しい。

メニューに南米のマテ茶が多いのは、オーナーが「日本マテ茶協会」の名誉理事を何年も務めているから。世界のお茶の魅力を語らせたら止まらない(笑)。
お茶の知識と淹れ方も丁寧に教えてくれる

緑茶、紅茶に限らず、「お茶は淹れ方が難しい」特に「中国茶は難しい」なんて思う人も多いでしょう。しかし『老舗ひじかた園』では、そんな心配はいりません。
こちらではスタッフが一煎目を丁寧に淹れてくれます。それを見て覚えたうえで二煎目からは自分でトライできるので安心。もちろん、質問・疑問にも答えてくれます。
一煎目を待つ間にお茶を愛して止まないスタッフやオーナーからお茶文化の話を聞けるのも楽しい。オーナーのご先祖はお札にもなっている樋口一葉の恋人だった――なんて話は老舗ならではです。
さまざまな知識を教えてもらえるから「水色がきれい」「一煎目より香りが開いた」なんて発見があるのも楽しい。
お茶を片手にゆったりと時間が流れる
![店内にはピアノが置かれていて、オーナー自ら弾いてくれることも[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/11/20251125-hijikataen06.jpg)
店内は展示会や仲間の集まりにも利用できるほどゆったり広々しています。訪れた日は、地元のお祭りの仲間達が揃いの法被を着て緑茶を楽しんでいたり、数人のグループが香り高い紅茶片手にバレエの話をしたりしていました。
各テーブルにはポットが置いてあり、しかも、お湯が自由にお代わりできるのでほとんどのお客さんは実にゆったり、のんびり過ごしています。

「カフェ難民」という言葉を聞くようになって久しい今だからこそ、たまには忙しい日常を忘れてお茶の香りを楽しみ、「一煎」「一滴」に集中してみませんか?
●SHOP INFO
老舗ひじかた園
住:東京都町田市原町田4-3-6
TEL:042-722-3265
営:10:00〜18:00(2階ティーサロンは13時半〜17時)
休:水曜(2階ティーサロンは土日祝以外は休み)
http://www.hijikataen.com
●著者プロフィール
山口まりこ
2級フードアナリスト。マテ茶アドバイザーをはじめ、食や歴史、語学などの資格を350以上保有。本業はイベント業で仕事、旅行や出張先での食べ歩きが趣味で最近はもっぱらスパイスカレーを追い求めている。地球デビュー以来、一貫して熱心な聖飢魔Ⅱ信者。
http://ameblo.jp/angelorain








