
●東京・白金台にあるフランス風の田舎食堂で味わえる絶品モーニングとは?
梅雨のじめっとした空気に気分も沈みがちな日こそ、ちょっとだけ早起きして、心の休息に出かけてみませんか?
目指すのは、白金台にある『PEDIBUS JAMBUS(ペディビュス ジャンビュス)』。ここは、まるでフランスを旅しているかのような気分にさせてくれる、小さな田舎食堂。

旬の野菜をたっぷり使ったスープと、あつあつとろけるチーズパンの、身体がほどけるような優しい味わいに憂鬱な気持ちもきっと吹き飛ぶはず。
フランス田舎の一軒家に迷い込んだようなあたたかな雰囲気漂う店内

JR目黒駅から白金台の方面へ徒歩6分ほど歩いた、東京都庭園美術館のはす向かいに、『PEDIBUS JAMBUS』はあります。
フランスの音楽がやさしく流れ、暖かな光を落とすペンダントライトが店内を包み込みます。何度でも帰ってきたくなるようなほっとする空間です。

木の天井と白タイルの壁、味のあるヴィンテージ家具、国内外から大切に集められた雑貨たち。まるで誰かの“大切なお家”にお邪魔したような、居心地のよさ。
この店を一人で切り盛りするのは、明るく気さくな女性オーナー・奈緒美さん。彼女のあたたかな人柄とセンスが、この空間のすべてににじみ出ています。

常連さんとのおしゃべりも弾む店内は、肩肘張らず、でもどこか特別。そんな“ちょうどよさ”が、ふと通いたくなる理由なのかもしれません。
名物は「本日のスープ+チーズパン」

この店を訪れるなら、ぜひ味わってほしいのが「本日のスープ+チーズパン」のセット(1400円)。
季節の素材をふんだんに使ったスープは、その時々の味わいを楽しめるメニューです。筆者が訪れた日は、さつまいも・かぼちゃ・カリフラワー・ごぼうなど、彩り豊かな7種の中から選べました。
濃厚なさつまいもスープは極上の舌触り。ヒビの入ったアンティークの器も、この場所に流れる、ゆったりとした時間を物語っているようで、なんとも味わい深い。

「さつまいも、人気ですよ」と奈緒美さんにすすめられて選んだ一杯は、とろりと甘く、まるでスイーツのような濃厚さ。上に乗ったフロマージュブランやカルダモンなどのスパイスがほどよいアクセントになり、ひと口ごとに癒される優しい味わいです。
あつあつのスキレットで提供されるグリルドチーズパンもまた絶品。チーズの豊潤な香りが店内に漂います。

パンの表面はスキレットでカリッと焼かれ、香ばしさともちもち感のコントラストが絶妙。チーズのコクがスープと絡んで、思わず笑顔になる美味しさです。
ボリュームはありつつも重たさはなく、朝でもぺろりと完食できてしまう、まさに“朝のごちそう”。
お腹に余裕があれば煮込み料理やデザートもおすすめ

スープとパン以外にも、サンドイッチやキッシュ、煮込み料理にタルト等がその日の気分に合わせて楽しめます。
予約不可なうえに人気店とあって、待ち時間はしばしば発生するものの、モーニング・ランチ・カフェタイムの境目はなく、ふらっと気軽によれる手軽さも『PEDIBUS JAMBUS』の魅力。
記帳後に外出もOKで、待ち時間の間には近所を散歩したり、近隣の庭園美術館でゆっくり時間を過ごすのもおすすめ。
日々の忙しさや憂鬱をそっと癒し、ふっと笑顔を取り戻せる時間がここにはあります。
お腹も心も、ふっくら満たされる朝。
そんな朝時間を、『PEDIBUS JAMBUS』で味わってみてはいかがでしょうか?
●SHOP INFO
PEDIBUS JAMBUS
住:東京都港区白金台3-18-5
営:10:30~17:00
休:不定休(営業日はInstagramでご確認を)
https://www.instagram.com/pedibusjambus/
●著者プロフィール
柴田珠実
紅茶マーケター/フードアナリスト。食品メーカーで紅茶のマーケティングを担当し、年間50品以上の新商品を企画・開発。市場ニーズと味覚トレンドを読み解く力に定評がある。出身地の千葉県や伊豆大島の観光大使や、テレビ番組のレポーター経験も持ち、日本各地の食や文化を伝える活動を続けてきた。「五感に響く体験を届けたい」を信条に、食と旅、地域、文化をつなぐ表現を探求中。
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