重量約1kg! 大磯の人気店『善磯食堂』の「アジフライ定食」が絶品すぎる

ツヤッツヤの炊き立てのご飯が旨い!「アジフライ定食」トータル1452g

「アジフライ定食」800円(ご飯大盛り)。もうちょっとで1.5kgのボリューム
「アジフライ定食」800円(ご飯大盛り)。もうちょっとで1.5kgのボリューム

 待つこと数分。目の前にやってきたのは、四角い器に、山盛りになったご飯とアジフライ2枚。そしてお味噌汁、小鉢、お新香です。

 早速計測。この日のサイズ・量は、ご飯が約14cm四方の四角い器に高さ約14cm、重さは989g。アジフライは幅26cm、奥行き19cmのオーバル型のお皿に、添えられたサラダなどを含め275g。お味噌汁は158g、ブロッコリーの小鉢と自家製のお漬物はそれぞれ15gでトータル1452g(全て器の重さは除く)。アジは、尾を除く長さ約9cm、一番幅の広い所で約13.5cmです。

 早速一口! アジは注文後揚げているので、サクサクのフワフワで肉厚です。そのままでも、添えられたレモンをかけても美味しい! そしてご飯は、ツヤツヤで香りもいい。これは箸が進む〜。お漬物も家庭的でホッとする味です。

 おかずが美味しいのはもちろんだけれど、とにかくご飯が美味しい! この山盛り、もしかしたらお新香を3倍ぐらいもらえれば完食できる気がする。それぐらいご飯が美味しい〜!

アジフライは身が厚めで外サクサク、中フワフワ。マカロニサラダと千切りキャベツが添えてあるものもいい!
アジフライは身が厚めで外サクサク、中フワフワ。マカロニサラダと千切りキャベツが添えてあるものもいい!

「ご飯はね、地元の農協に、朝ついたものを持ってきてもらうの。お米は湘南で作られている『はるみ』です。1日に2升釜で5回炊くんですよ」と話すのはホール担当の智子さん。それってどこの相撲部屋? でも美味しいのに納得。地元で育ったお米を、朝精米して、大量に炊いているからこその、このつや、香り、味! 

 そして、アジフライに添えられているのは、新鮮な野菜とマカロニサラダ。「野菜は、近くの農家さんのモノもよく使っているんですよ」。ちなみに店頭では野菜の販売も行っており、「ブロッコリー」(1袋100円)や、「ネギの束」(300円)などが並んでいました。

左から、「お茶碗」「軽く」「中盛り」「大盛り」。軽く、でも充分なボリューム。追加料金なしは、ありがたい!
左から、「お茶碗」「軽く」「中盛り」「大盛り」。軽く、でも充分なボリューム。追加料金なしは、ありがたい!

「せっかくだから、並べて撮ってみる?」とご好意で、ご飯4種類を並べてもらいました。左から、「お茶碗」241g、「軽く」341g、「中盛り」485g、「大盛り」989g(器の重さを除く)。ご飯一合が大体300〜350gなので、「軽く」でご飯1合ぐらいです。そして大盛りの場合2合超え、ということになります。

 そして素朴な疑問。もしおかずを食べ切って、ご飯がいっぱい残ったら?「そうですね〜、生卵100円とか納豆100円があるので、追加注文してもらえれば」と教えてくれました。 おかずとのバランスをしくじった場合でも、なんとかなりそうです。

アジフライオンザライス! これだけ山盛りだと、器を片手で持ってかっこめない
アジフライオンザライス! これだけ山盛りだと、器を片手で持ってかっこめない

 そして、なぜこんなにご飯が大盛りになったのかを聞いてみると。「最初はそこまで大盛りじゃなかったんですよ。常連のお客さんから頼まれて、盛りが良くなったんです」。大盛りの店あるある、常連さんからのリクエストが始まりだそうです。

「近くに工事に来た人とか、少し離れたところにある病院に勤務している人とかが、よく食べに来てくれるんですよ」と智子さん。50年前、お店ができた時は駄菓子屋さんだったのですが、近くの新幹線工事関係者やトラックの運転手さんに、カップラーメンなどを販売しているうちに、定食屋さんに業態変更をしたそう。

 開店当時から働くお母さんはこの春で86歳。今も現役で厨房に立っています。お母さんと2人の娘で営む、アットホームなお店です。

こっちも外せない!大きいエビフライが3本も乗った「エビ定食」

「エビ定食」1100円。ごはん、味噌汁、小鉢、お新香付き。エビフライの存在感、半端ない!
「エビ定食」1100円。ごはん、味噌汁、小鉢、お新香付き。エビフライの存在感、半端ない!

 そして、「こっちもうちの自慢のメニューですよ〜」と出てきたのが「エビ定食」(1100円)。大ぶりのエビフライが3本もあり、存在感すごい! 測ってみると、この日のサイズ・量は、エビフライが長さ約18cm、幅約4cm。ご飯がでかいから、写真ではそこまで大きく見えないですが、長さ約18cm、幅約4cmのエビフライはかなり大きいサイズです。

 もちろんですが、コロモ偽装なし。最初の一口目からしっかりエビがいます。アジフライがサクサクだったのに対し、こっちは外カリカリの中ブリッブリ。ここが自宅か会社の近所にあったら毎週通いたくなるお店です。

 大磯エリアに来ると、どうしても海沿い、国道1号線沿いで飲食店を探してしまうけれど、もっと前からこのお店を知りたかった。アジフライ、エビフライともに絶品。そしてお母さんの作るお新香も旨い! 自然な色で塩加減も絶妙です。

まとめ

「昭和の香り漂う、昔ながらの定食屋です。その日によって違うけれど、夜は比較的ゆっくり過ごせるのでおすすめです」(50年お店を守り続けているツギ子お母さん)
「昭和の香り漂う、昔ながらの定食屋です。その日によって違うけれど、夜は比較的ゆっくり過ごせるのでおすすめです」(50年お店を守り続けているツギ子お母さん)

 ご飯が基本4段階のボリュームで選べて追加料金なし、最大の大盛りの場合約1kg。今年86歳になるお母さんと娘2人で営む、初めてでもどこか懐かしい雰囲気の定食屋さん『善磯食堂』。

 今回は、フライもの2種を堪能しましたが、次回は「かつ煮定食」(900円)や「焼肉定食」(1100円)、「野菜炒め定食」(900円)など、肉メインの料理も食べてみたいですね。でも、「ラーメン」(500円)や「チャーハン」(600円)も気になります。次回または西湘エリアに来た際は、絶対に食べに来たいと思います!

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

店名:善磯(よしいそ)食堂

住:神奈川県中郡大磯町生沢622
TEL:0463-71-2222
営:11:00〜14:00(L.O.)、17:30〜20:00(19:30L.O.)
休:日曜、不定休