【ベジつまみ02話】長いもと長ネギのバルサミコソース|イモとネギをつまみに、白ワインと日本酒をちゃんぽんした話

長いもと長ネギのバルサミコソース
食楽web

働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高! と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします。

 今回のテーマはイモとネギ。前回、舞茸とブロッコリーで呑む喜びに開眼したのに「イモとネギが肴かあ」とテンション下がり気味の私。いや、どちらも美味しいのはわかる。肉じゃがと日本酒とか大好きなわけだし。単なる長年の習慣で、酒の肴と言えば塩辛とか牛すじとか、濃厚チームの顔ぶれを思い描いてしまうだけで。

 こちらの一喜一憂など意に介さず、丸さんは何やらソースを煮詰めている。食欲をそそる、甘酸っぱい香りだ。お腹がぐう、と反応する。

 焼くだけのシンプルな料理、と聞いていたが、じっくり時間をかけて長いもの両面に火を通す。「強火でバッと焼くよりも、弱~中火でじっくり両面から焼いていくのがコツなんです」と丸さん。

 さて、いざ試食。口にしたときの食感はねっとりホクホク。そうか、これがじっくり焼きの美味しさか。はちみつでコクを増したバルサミコソースが、長いもの密度によく絡む。ネギのほろ苦さもいいアクセントだ。白ワインを片手にニヤける私に、すかさず丸さんが「ソースの隠し味ににんにくを入れたので、日本酒とも合いますよ」とお猪口をトンと。この誘惑は避けられますまい。白ワイン、日本酒、白ワイン……と、ちゃんぽんの夜は更けてゆくのであった。

材料(2人分)

・長いも、長ネギ……各1/2
・菜種油……大さじ1
・くるみ……適量
・小口ネギ……適量
・塩、コショウ……適量
※ソース
・にんにく……1/3かけ
・バルサミコ酢……50cc
しょうゆ、はちみつ……各小さじ1ずつ

作り方

1.鍋に※の材料を全て入れ、バルサミコソースを作る。最初は強火で、沸騰したら弱火で煮詰め、とろとろになったら火を止める。合間に白髪ネギを作り、小口ネギを刻んでおく。

2.長いもは1cmを目安に切り、塩、コショウを振る。長ネギはいもの断面に乗る大きさにカットしておく。

3.フライパンに菜種油をひき、くるみを炒って取り出す。次に、長いもとカットした長ネギを焼き目がつくぐらいに火を通す。

4.長いもと長ネギが小麦色になったのを目安に皿に盛り、長いもの上に焼きネギとくるみを乗せる。仕上げにバルサミコソースをかけ、白髪ネギを飾って完成。

●プロフィール

料理監修/丸さん こと 丸山翔

鉄板焼き料理人、マクロビオテックセラピスト。スケートボードライダーを経て料理修業を開始。自身の店を開店後、現在は野菜や自然食を得意とする半農料理人として出張居酒屋などのイベントも開催。トランスセクシャルとしてLGBTのサポート活動も行う。
HP : http://okonomimaru-sk8.wixsite.com/marusuke-kitchen

写真・文/木内アキ

北海道出身、東京在住。”オンナが楽しく暮らすこと”をテーマに、雑紙や書籍、ウェブなどで人・旅・暮らしにフォーカスした文章を執筆。目標は「きちんとした自由人」。執筆活動の傍ら、夫と共に少数民族の手仕事雑貨を扱うアトリエショップ『ノマディックラフト』を運営中。
HP : http://take-root.jp/