“破壊力ナンバー1の激辛中華”を食べに、今週末は「チャイナフェス」へ行こう!

“破壊力ナンバー1の激辛中華”を食べに、今週末は「チャイナフェス」へ行こう!
食楽web

今週末の10月21(土)・22日(日)、東京・代々木公園で「チャイナフェスティバル2017」が初開催される。中国の伝統芸能や芸術と言った文化を体感できるのに加え、55店舗が出店する食のカルチャーも楽しみ。中でも目玉は「炎の激辛中華G1グランプリ」で、7店舗が各3品を出品し“激カラ&激ウマ”を競う。そこでフェス前に、勝手ながらグランプリに輝く“破壊力ナンバー1激辛中華”を予測してみた。

 中国きっての激辛料理といえば、四川料理、湖南料理、重慶料理が有名。とにかく口から炎が出て、汗だくになるほど辛いのだが、それだけではない。四川は「麻辣」、湖南は「酸辣」、重慶は「濃辣」など、地域によって辛さの味わいに特徴があったり、作り手の香辛料の配合に技があったりと、ただ激辛なだけじゃないのである。

 今回開催される「炎の激辛中華G1グランプリ」では、日本の中国料理の人気店から、四川、湖南、重慶を代表する料理計21品が登場し、“辛くて旨い”を競い合う。まずは、出店一覧を下の画像から確認してほしい。

 さて、この7店舗の中で、独断と偏見で食楽が注目したのは、まず『陳家私菜』。理由は、毎年夏の終わりに東京・大久保で行われる「激辛グルメ祭り」において、多国籍の激辛料理が出品する中、3年連続売上ナンバー1に輝いた実績を持つからである。

 中国でも手に入りにくいと言われる3種類の唐辛子、香り高い花山椒、四川のピ─シェン豆板醤7年熟成もの、さらに、とことんこだわったスープで勝負をかけてくる。
 とくに今回、出品する「元祖頂天麻婆豆腐」。この料理を筆者は食べたことがあり、グツグツと地獄谷のように煮えたぎった鍋を前に恐れおののいた。口にした途端「あち~、から~、うめぇ!」。それをひたすら繰り返し、汗と鼻水が止まらなくなった記憶が蘇る。

『陳家私菜』の「元祖頂天麻婆豆腐」
『陳家私菜』の「元祖頂天麻婆豆腐」

 もう1店、気になるのは新橋や新宿に店舗を構える人気店『重慶府』である。唐辛子の中でも最上ランクといわれる重慶市の唐辛子や50種類以上の香辛料を駆使し、重慶特有の酸味、辛味、さらに苦味や甘味など、7つの味をきっちりと表現するという。この店が出品する「涼粉」は、いわゆる冷菜で、一見、涼しく爽やかそうな顔をしているが、現地で食べた経験から言うと、辣油で真っ赤っ赤で、容赦ない辛さが襲ってくる。しびれた舌は気絶寸前。だが、「泣けるほどうまかった」と記憶している料理の1つだ。

『重慶府』の「涼粉」
『重慶府』の「涼粉」

 最後に、大穴かもしれないのが『蜀一冒菜』。今年の5月に池袋にオープンしたばかりのお店なので予想しづらい。ちなみに冒菜というのは「一人火鍋」のことだ。本場の火鍋といえば肉やホルモン、魚介や野菜、豆腐類などが50種類ほどずらりと並び、好きな具材を選んできて、麻辣や酸辣、白湯などスープに入れてみんなでワイワイ食べるのだが、これを一人前の火鍋として、選んだ具材で作ってくれるという新しいスタイルの店である。今回は、具沢山の「麻辣冒菜」で勝負するらしい。ちなみに、店舗では、スープの麻辣の辛さ度合いを「小・中・鬼」から選べるらしいが、この「鬼」というあたりが字面からしてすでに危険である。バトルも「鬼」で攻めてきたとしたら、怖すぎて、勝負の行方はかなり混乱するかもしれない。

『蜀一冒菜』の「麻辣冒菜」
『蜀一冒菜』の「麻辣冒菜」

 というわけで、勝手に激辛グランプリの予測をしたが、まずは、日本でなかなか味わえない「辛さ」と、その中にある「旨さ」を味わいに、ぜひ「チャイナフェス2017」に行ってみよう! 汗と鼻水用のティッシュは忘れずに。

●DATA

イベント:チャイナフェスティバル2017

期間:2017年10月21日(土)、22日(日)
時間:10:00~19:00
場所:代々木公園イベント広場
入場:無料
https://www.chinafes.net