話題の『ネクストミーツ』CEOに聞いた! 「代替肉」の魅力と活用レシピ

話題の『ネクストミーツ』CEOに聞いた! 「代替肉」の魅力と活用レシピ
食楽web

 ちょっと前まではベジタリアン専門店やオーガニックな店とかでしか見なかった「代替肉」。ベジミート、大豆ミート、フェイクミートとも呼ばれているもので、植物由来の原料で作った、見た目や食感が肉のような食材です。最近ではコーヒーショップやハンバーガー店でも、見かけるようになってきました。

 様々なメーカーが代替肉を販売する中、ブレイクのきっかけになったのが、“一人焼肉”の店として人気の『焼肉ライク』が日本初となる焼肉用代替肉メニューを出し、好評となって全国展開となったこと。焼肉店なのに牛や豚じゃなくて代替肉!? と注目が集まりました。

 その『焼肉ライク』で提供されている代替肉が、『ネクストミーツ』が作る「NEXTカルビ」「NEXTトハラミ」。ベジタリアンの人はもちろんのこと、カロリーが気になるけれど焼肉を楽しみたい人、さらにそのものの美味しさにハマった、というケースもあり注目度アップ。最近では『イトーヨーカドー』の一部店舗の精肉売り場でも購入できるようになり、代替肉ブームの一因となっています。

 ネクストミーツの代替肉とは果たしてどんなものなのか、東京・新宿にあるネクストミーツ本社で話を聞いてきました!

ネクストミーツ CEOの佐々木英之さん。完成するまで約3年、試食はゆうに300回を超えたそう
ネクストミーツ CEOの佐々木英之さん。完成するまで約3年、試食はゆうに300回を超えたそう

「ネクストミーツの代替肉は、大豆やエンドウ豆など植物性タンパクから作られたもので、肉のような見た目と食感、そして肉好きの方も満足していただけるものですね」。と話すのは、ネクストミーツCEOの佐々木英之さん。

 2006年ごろから、創業者の白井良氏と環境技術に関する事業に取り組み始め、2017年に代替肉のことを知り注目。そこから開発を始め、納得のいく形になったのがごく最近のこと。そもそものきっかけは地球環境への憂いだったそうです。

「我々のバックグラウンドには環境問題があります。地球の温暖化を食というジャンルから切り開いていければと。地球のため、より良いサスティナブルな環境を作るためにも、代替肉を一般に普及していきたいと考えています」。

 現在、畜産環境問題が世界中で問題視されています。人口増加により、食肉用の牛や豚が多く必要とされる中、穀物飼育による餌の輸出入による大量のCO2の排出、糞尿やゲップなどによるメタンガスの発生、家畜の頭数による土壌劣化、水質汚濁などが地球温暖化の一員として大きな問題となっています。そこで、畜産由来の肉だけではなく、植物由来の肉も選ぶことによって、環境問題の一助になっていくと考えられるのです。

 もちろん、欧米でもその動きは拡大化していて、アメリカの「ビヨンド・ミート」や「インポッシブルフーズ」、カナダの「ガーデイン」、デンマークの「ナチューリ」など様々なメーカーが代替肉を販売。代替肉市場は世界中で拡大、いわば世界中でブームフードとなっているのです。

一番のこだわりは「食感」! ネクストミーツの楽しみ方は?

左から「NEXTカルビ」、「NEXTハラミ」各80g5袋1950円。そして一番新しい「NEXTチキン」180g3袋2331円 ※ネクストミーツウェブサイト価格
左から「NEXTカルビ」、「NEXTハラミ」各80g5袋1950円。そして一番新しい「NEXTチキン」180g3袋2331円 ※ネクストミーツウェブサイト価格

 代替肉の開発で一番こだわったことを聞いてみました。

「食感、噛みごたえですね。原料や加工、成形など手間をかけ、肉のような食感を出しました」と話す佐々木さん。味はうっすら下味をつけて旨みが感じられるようになっていますが、「調理した時の味を損なわない程度なので、好きにアレンジができますよ」とのこと。

 カルビ、ハラミなど焼肉を連想させる商品名ですが、いわゆる炒め料理や煮物などにも応用可能。和洋中、様々な料理で牛肉や鶏肉のように使うことができます。ということで、それぞれの特徴とオススメ料理を紹介します。