四川料理のプロに聞いた! ブーム確実の日本人の知らない「四川料理」とは?

ぶっ飛ぶほど大量の唐辛子と花椒を使用した料理

『中国茶芸苑 馥(フク)』(東京・飯田橋)の「辣子鶏 四川農家の激辛唐揚げ」1380円
『中国茶芸苑 馥(フク)』(東京・飯田橋)の「辣子鶏 四川農家の激辛唐揚げ」1380円

「四川フェス」(2020年は12月14~25日開催)の参加店舗では、多くのお店が、唐辛子と花椒を使った鶏肉の炒めもの「辣子鶏(ラーズジー)」を提供しています。

 これは重慶の歌楽山発祥の郷土料理で、四川省全土で食べられている人気メニューです。鶏をカリッと揚げ、日本人にとっては尋常じゃないほど大量の唐辛子と花椒で炒める刺激的な麻辣味。

『本格上海・四川中華料理 開縁』(東京・虎ノ門)の「鶏肉細切り麻辣炒め」1280円
『本格上海・四川中華料理 開縁』(東京・虎ノ門)の「鶏肉細切り麻辣炒め」1280円

 辣子鶏は、東京・飯田橋にある『中国茶芸苑 馥(フク)』や虎ノ門にある『本格上海・四川中華料理 開縁』などがオススメです。

 この辣子鶏に入っている唐辛子と花椒は、味や香りつけのために入れる香辛料のため、通常は食べません。当然、大量の唐辛子と花椒がお皿に残ります。

『陳麻婆豆腐』(東京・赤坂他)の「ドラゴン炒飯」1320円
『陳麻婆豆腐』(東京・赤坂他)の「ドラゴン炒飯」1320円

「これはもったいない」と、唐辛子と花椒を刻み炒める発想で生まれたのが、東京・赤坂の『陳麻婆豆腐』が出している「ドラゴン炒飯」です。これは火を吹くほど辛い激辛炒飯ですが、一口食べるとやみつきになる美味しさです。