バーガーチェーンのパティを比較検証。マックやバーガーキングなど大手5社のパティの特徴に迫る

ハンバーガーチェーンの帝王『マクドナルド』のパティは約40g!

「ハンバーガー」170円(※価格は全て税込)
「ハンバーガー」170円(※価格は全て税込)

 まずは、ハンバーガーチェーンの帝王と言っても良い『マクドナルド』のパティから見ていきます。レギュラーバーガーだけでなく、期間限定バーガーなどにも採用されていることから、「日本で最も食べられているパティ」と言っても良いかと思います。しかし、そのパティ単体の重量や特徴は、筆者を含め知らない人が多いようにも思います。さっそくその重量から見ていきましょう。

(左)『マクドナルド』のパティは約40gでした。(右)やや薄めながらも、持ち上げても曲がらないところが特徴です
(左)『マクドナルド』のパティは約40gでした。(右)やや薄めながらも、持ち上げても曲がらないところが特徴です

 パティの重量は、約40g。もちろん個体差はあるはずですが、おおむねこの40g前後だと思われます。「想像よりも意外と少ない」というのが正直な感想です。ただし、しっかりとした口当たりを実現させるためか、パティ全体はギュッと凝縮されており、持ち上げてもフニャッとすることなく曲がりませんでした。

 聞けば、『マクドナルド』では産地指定の品質や安全性が保障された肉のみを使用し、ビーフ100%にこだわり、つなぎや保存料を全く使用していないとのこと。なるほど、こういった原料や調理設計からやや少なめとも思える重量でも、十分な食べ応えを感じられるというわけですね。もしかしたら、この40gという重量は、「食べやすさと味を両立する」といった点で最も適しているのかもしれません。

駅ナカの大定番『ロッテリア』のパティは『マック』よりも1g少なかった!

「ハンバーガー」220円
「ハンバーガー」220円

 続いて『ロッテリア』のパティに迫ります。電車を利用する方には馴染み深いハンバーガーチェーンで、中規模駅などの駅ナカに多く出店しており、乗り換えの合間にさくっと食べられる手ごろさが特徴的です。鹿肉を使用した「ジビエ鹿肉バーガー」や、バンズの代わりにチキンで挟んだ「ティラノチキンバーガー」など、強烈な個性派商品を打ち出すことでも知られているお店です。

 気軽に利用できる一方、侮ることができないハンバーガーチェーンですが、デフォルトのパティはどんな感じでしょうか? 重量から見ていきましょう。

(左)『ロッテリア』のパティは約39gでした。(右)『マクドナルド』よりも1g少ないが、つなぎのおかげか食感はふんわりしています
(左)『ロッテリア』のパティは約39gでした。(右)『マクドナルド』よりも1g少ないが、つなぎのおかげか食感はふんわりしています

 なんと『マクドナルド』より1g少ない約39gでした。また、パティ全体を見ると、『マクドナルド』のパティに対しやや小ぶりですが、その分の厚みが感じられました。また、つなぎの影響か焼き色が薄く、ふんわりとした口当たりが特徴的でした。時間のないときもパッと食べられ、十分な満足感を得られるように調理設計されているのかもしれません。

十分な食べ応えでコアなファンも多い!『バーガーキング』のパティはわずか約35g!

『バーガーキング』の「チーズバーガー」280円
『バーガーキング』の「チーズバーガー」280円

 続いては、十分な食べ応えと、ジャンキー感でコアなファンから絶大な支持を受ける『バーガーキング』のパティを見ていきましょう。『バーガーキング』では「ワッパー」「バーガー」の2カテゴリーがありますが、今回のパティは「バーガー」のほうに絞りました。数多くあるハンバーガーブランドの中でもより強いインパクトを与える商品ばかりを展開するお店なだけに、そのパティの重量もさぞや重そうに思っていましたが……。

(左)その重量、まさかの約35g!(右)しかし分厚さはピカイチでもありました
(左)その重量、まさかの約35g!(右)しかし分厚さはピカイチでもありました

 結果は、約35gという控えめな数字。意外な結果に思わず目を疑いました。『マクドナルド』『ロッテリア』よりも少ない重量ですが、細部に注目してみると、パティ単体が濃いめで強めの味付けになっていました。また、しっかりとグリルされた焦げ目がスモーキーな風味を与え、これが重量少なめでも強いインパクトを与えているのではないかと思いました。

 また、重量こそ少なめでしたが、パティ全体に厚みがあり一口で肉厚なボリュームが感じられます。強いパンチやインパクトばかりが叫ばれる「バーガーキング」ですが、緻密な計算によって調理されていることがわかりました。