旨すぎて悶絶! 岐阜・下呂温泉の名物郷土料理「鶏ちゃん」の魅力とは?

旨すぎて悶絶! 岐阜・下呂温泉の名物郷土料理「鶏ちゃん」の魅力とは?
食楽web

●岐阜・南飛騨エリアに根付く名物グルメ「鶏ちゃん」とは一体何か? 南飛騨・下呂温泉まで食べに行ってみた!

 日本のほぼ中心に位置し、風光明媚な山々が連なる一方、農産・畜産も盛んで、陸地では伝統的な地場産業もある岐阜県。「こういったエリアには、県外にあまり知られていない名物グルメがあるはず!」と調べてみたところ、下呂温泉がある南飛騨に「鶏ちゃん」なる郷土料理が存在することを知りました。

 郷土料理と言うと、なんとなく渋い料理を想像しますが、この「鶏ちゃん」は、味噌や醤油タレに漬け込んだ鶏肉をキャベツと一緒に焼いて食べるもので、ジンギスカン鍋のような卓上の鍋で自分で焼くスタイルとのこと。郷土料理というよりカジュアルでB級グルメ的な料理に感じますが、とにかく気になります。

 今回は、東海エリア滞在中にちょっと足を伸ばし、この「鶏ちゃん」を食べに下呂温泉エリアまで行ってみました!

「鶏ちゃん」目指して2時間弱! 下呂に着いた頃には日が暮れていた

夜の下呂温泉
夜の下呂温泉

 名古屋から車を走らせること2時間弱。岐阜の山々を抜けて、南飛騨の有名な温泉地・下呂温泉エリアに着きました。思ったより時間がかかってしまい、気づけば周囲は真っ暗です。全国にその名を知られる下呂温泉ですが、その中心地となるJR高山線・下呂駅周辺は、極めて静かで、この素朴な感じにかえって好印象を抱きました。賑やかな温泉街も良いですが、静かにしっぽり過ごす温泉街というのも、なかなか風情があって良いものです。

JR高山線・下呂駅周辺は極めて静かな街でした
JR高山線・下呂駅周辺は極めて静かな街でした

 この下呂駅のすぐ近くにある居酒屋で絶品の「鶏ちゃん」を出す店があると聞きつけ尋ねてみました。その名は『さんとく』。店内に入ると、清潔に保たれた店内で複数名の客が静かに酒を飲んでおり、良い雰囲気。1人客でも居心地よく過ごせる店で、複数の客が1人での利用のようでした。スタッフの方々も客個々の楽しみ方をしっかり見極めてくれ、喋りたい人には応じてくれ、しっぽり静かに飲みたい人にはあえてそっとするという細やかな配慮を感じます。

「刺身こんにゃく」500円
「刺身こんにゃく」500円

 この日は下呂に宿泊することにしたので、移動の疲れを癒すべく軽くサワーを1杯。メインの「鶏ちゃん」の前に、「刺身こんにゃく」(500円)をオーダーしましたが、これが絶品。この店のポテンシャルの高さがうかがえました。