無慈悲な激辛攻撃に耐えられるか? 辛いもの苦手なライターが『三田製麺所』の「灼熱つけ麺」を食べたら悶絶した

灼熱パウダー&灼熱ラー油を使ったつけ汁とは?

三田製麺所・池袋西口店。池袋駅北口から徒歩5分ほどで到着
三田製麺所・池袋西口店。池袋駅北口から徒歩5分ほどで到着

 今回、向かったのは三田製麺所・池袋西口店。入店し、まずは「灼熱つけ麺」からいただきます。辛さは4段階の中から選べるようです。メニューには「1辛・2辛・3辛・極限」とあります。

 多くの方が「極限」を期待しているのは重々承知なのですが、前述の通り、激辛メニューについては初心者に近い筆者、いきなり口内が灼熱の炎で炎上して取材ができなくなると最悪なので、まずは小手調べとして「1辛」をオーダーしてみました。

灼熱つけ麺(990円)。通常のつけ汁よりやや赤みがかった印象です
灼熱つけ麺(990円)。通常のつけ汁よりやや赤みがかった印象です

 つけ汁が通常のものよりも赤いですよね。厳選された唐辛子を独自に配合した「灼熱パウダー」にフライドガーリックの旨みが染み出た「灼熱ラー油」を使用しているとのこと。

 まずはレンゲでひと口。魚介の旨みがフワッと広がり「いつもの三田製麺所じゃないか…」と思ったのも束の間、じわじわと辛味が拡散していきます。なんとこの時点で汗腺が崩壊し、額や頬から汗が勢いよく噴き出してきました。

麺につけ汁が絡んですすると魚介風味が広がり、そのあと辛さがジワジワとやってきます
麺につけ汁が絡んですすると魚介風味が広がり、そのあと辛さがジワジワとやってきます

 これは1辛でも十分に“灼熱”です。体もどんどん火照ってきました。麺をつけ汁にひたしてすすると、さらに辛さの攻撃力のスゴさがわかります。唇と舌に電流が走るような刺激。のどに突き刺さるような辛味に、思わずゲホゲホと咳き込んでしまいました。いやぁ、「極限」なんて頼んだら死ぬとこでした…。

 しかし激辛とはいえ、辛い中に旨みもしっかり感じられ、すすり始めると止められなくなるタイプのつけ麺です。汗が大量噴出し、唇や舌にヒリヒリとした感覚が残るものの、食べ終えると「いい汗かいたな~!」と爽やかな気がしてきました。

辛味の猛攻撃を繰り出す「黄金灼熱つけ麺」に撃沈

黄金灼熱つけ麺(990円)。柚子のさわやかな香りが漂いますが…
黄金灼熱つけ麺(990円)。柚子のさわやかな香りが漂いますが…

 激辛の中にも旨さを見出した筆者、続けて期間限定の「黄金灼熱つけ麺」のほうにも挑戦してみました。灼熱つけ麺よりも、やや黄色っぽいつけ汁ですね。このつけ麺、京都市が指定する「新京野菜」のひとつ「京の黄真珠」という唐辛子のほか、数種類のスパイスをブレンドした「黄金灼熱パウダー」と、国産柚子などを使用した一杯です。

 そのつけ汁、柚子のいい香りが漂います。ひと口含んでみると、柚子の酸味が口いっぱいに広がります。先ほどの「灼熱つけ麺」とはまったく異なるすっきりとした味わい。柚子の風味がさわやかな“和テイスト”つけ汁です。辛味はほとんど感じません。そう、この時までは…。

最初はおだやかな表情ながら、突如として牙をむく
最初はおだやかな表情ながら、突如として牙をむく

 しかし、そんな筆者の油断をあざ笑うかのように、突然辛味の猛烈パンチが炸裂し始めました! 「辛っ!」と思わず言葉を発してしまいます。気が付けば顔は汗ビッショリ。この辛味軍団、一体どこに隠れていたのかと思ってしまうほどの不意討ち攻撃にタジタジ、舌はビリビリ、汗はダラダラ。サウナルームで電気ショックを加えられたような刺激と衝撃に堪えつつ、なんとか完食。

「黄金灼熱つけ麺」に関しては、もう「いい汗かいた」というレベルではありません。このまますぐに水風呂に飛び込みたい気分です。柚子の風味がいいアシストをしているため、それがなければ完食できなかったかもしれません。つけ麺に激辛ランキングがあれば、間違いなく上位に食い込むレベルの辛さだと思いました。

 さてこの激辛つけ麺、2022年8月末まで全国の三田製麺所で提供されているそう。これからますますの猛暑が予想されますが、それ以上のホットな味わいを体験できますよ。激辛メニュー上級者の皆さん、いかがでしょうか?

(取材・文◎松本壮平)

●SHOP INFO

三田製麺所 池袋西口店外観

店名:三田製麺所 池袋西口店

住:東京都豊島区西池袋1-40-1 大昇ビル
TEL:03-5911-3839
営:11:00~22:00(21:30LO)
休:年中無休