14時から約20斤だけ販売される「星の井食パン」とは?
長谷駅に降り立ち極楽方面へ歩いていくと、昔ながらの鎌倉らしい長閑な風情を感じます。しばらく行くと、香ばしいパンの香り…。小さな民家を改装した『ブレッドコード』坂ノ下本店がポツンと佇んでいました。
店内には小さなカウンターがあり、横の棚に陳列しているパンからお好みのものを選びます。このシンプルな店内と販売方法がかえってワクワク感をそそりますよね。
どれも美味しそうで迷ってしまいますが、今回の一番のお目当ては14時から約20斤限定で販売される「星の井食パン」。ちょうど焼き上がって棚に陳列が始まりました。訪れた日は平日でコロナの影響もあって行列もなく、数人待ってゲット! ふっくらとした山型で、香ばしそうな焼き色からも美味しさが伝わってくるようです。
「星の井食パンはなんで20斤だけの販売なんですか?」と尋ねたところ、「他の食パンに比べて水分量がとても多いんです。それは生地を丸められないほどの柔らかさ。手ごねで作る作業も大変で、作れる量がどうしても限られるんです」とのこと。一体どんな食感なのか、期待は膨らむばかりです。
早速、お家でパンを割ってみたところ、手から伝わってくるほどのふんわりした生地が出てきました。生のままで食べて見ると、まずは耳の香ばしさに感動。中の生地はふわふわで、溶けるような食感! キメの細かい上質な質感を堪能しました。
著者はやっぱり、軽くトーストするのが一番好き。カリッとした生地感とバターをとろけさせたしっとり感は、口福の味わいです。これが毎朝食べられるなら、朝から幸せな気分に浸れるに違いありません。
昔ながらのスタンダードパン「角型食パン」も絶品!
「昔ながらのずっしりと重量感のある食パンもおすすめですよ」とすすめられたのが「角型食パン」。これも大変気に入りました。『ブレッドコード』のこだわり抜いた素材をシンプルに堪能できる食パンです。バターを塗ったパン型に入れ、蓋を閉めて焼くことで、生地が細やかになるそう。食べて見ると、ベーグルのようなもっちり感なのに、『ブレッドコード』特有のとろけるような食感も残っていました。
食べ歩きにぴったりな「new鎌倉食パンmini」
意外と人気なのが、可愛らしい小型の「new鎌倉食パンmini」です。こちらは小麦粉に北海道産ゆめちから、無糖の練乳をたっぷり使い、水をほとんど使わずに焼き上げているそう。生のままでも美味しいので、食べ歩きにもぴったりですね。買ってすぐ海辺などで食べる人もいるのだとか。
ブームが続く高級食パンは色々と食べてきましたが、『ブレッドコード』は著者の中でベスト3に入る美味しさでした。坂ノ下本店のほか、長谷店、鎌倉駅から徒歩3分の鎌倉小町店もあります。鎌倉散策のついでに、ぜひ立ち寄ってみてください。
(写真・文◎草地麻巳)
●SHOP DATA
Bread Code(ブレッドコード) 坂ノ下本店
住:神奈川県鎌倉市坂ノ下22-23
TEL:0467-53-7307
営:11:00~17:00 ※売り切れ次第終了
休:不定(HP上に告知)
https://bread-code.com/