【福井グルメ】ラーメン官僚が太鼓判を押す、福井県の本当においしいラーメン店

珠玉の家系豚骨が味わえる名店|らーめん門(福井市)

 福井市の『らーめん門(かど)』の入口。福井口駅(えちぜん鉄道)から徒歩10分程度。国道8号線から1本中に入った通り沿いにある。白地に黒文字で大きく「門」と書かれた暖簾が目印
福井市の『らーめん門(かど)』の入口。福井口駅(えちぜん鉄道)から徒歩10分程度。国道8号線から1本中に入った通り沿いにある。白地に黒文字で大きく「門」と書かれた暖簾が目印

 4軒のトップバッターを飾るのは、福井市の『らーめん門(かど)』(2015年3月23日オープン)。

 店主の修業先は、京都にある「家系」の行列店『紫蔵(しくら)』。先に「福井県のラーメンは近畿圏のラーメンの影響を強く受けている」と記したが、『門』もその例に漏れない。ちなみに、『紫蔵』の修業先は、「家系」の実力店である『王道家』(千葉)と『蔵前家』(静岡)。『門』が提供する1杯も、その流れを汲んだ本格派の「家系」ラーメンだ。

 基本メニューは「家系豚骨ラーメン」。調理過程の要所で光る創意工夫により、理想として掲げる「水を飲まずとも完食できる味わい」を体現した、店主の職人魂がこめられた1杯。

 水と国産豚骨のみを高い火力で継ぎ足しながら炊き上げたスープは、味蕾に触れた刹那、豚のコクとうま味の奔流が味覚中枢へと還流し、脳内から大量のドーパミンを噴出させるフルボディの味わい。

家系豚骨ラーメン(並)
家系豚骨ラーメン(並)

 トッピングとして盛り付けられたニンジンは、『門』オリジナルのギミック。かじるとシャリッと硬質な食感が触覚に快楽をもたらし、濃密でナチュラルな甘みが口内で渦を巻く。この甘みが、スープに凝縮された豚骨のコクとうま味に、さらなる深みと奥ゆきを差し込む役割を果たしているのだ。

 スープに合わせる麺は、「家系」の定番『酒井製麺』の平打ち。スープにしっくり溶け込むよう柔らかめに茹で上げられ、のどごしも申し分なし。この塩梅。「家系」を食べ慣れていればいるほど、店主の「家系」に対する造詣の深さにニンマリするはずだ。

 修業先である『紫蔵』から学んだ基本を的確に押さえながらも、『門』ならではの個性を1杯の丼に余白なく詰め込んだ、珠玉の名杯。嶺北の「今」を体現する「家系豚骨ラーメン」。じっくりと噛み締め、匠の技を味わい尽くしてもらいたい。

●SHOP INFO
らーめん門

住:福井県福井市米松2-1-18
TEL:0776-54-0737
営:11:00〜14:30(L.O.14:15)
17:30〜21:00(L.O.20:45)
休:火曜