留萌で出合った絶品鱈フライ

今回の出発地である留萌ですが、かつて街の中心として栄えた留萌駅が一昨年に廃駅になっていました。ここに限らず、駅がなくなるのは寂しい限り。なんとか駅前文化だけでも続いてくれればと願うところです。

さて、個人的に大切な使命である居酒屋巡りのため、留萌駅跡からほど近い繁華街を散策。今回は地元客に人気の『居酒屋 将軍』さんにお邪魔しましたが、噂に違わぬ良いお店でした。
北海道の港町らしい海鮮メニューはもちろん、家族客も喜びそうなメニューも充実しています。渋い居酒屋も大好きですが、良い意味でファミリーレストラン的な雰囲気も合わせ持つ地元密着型の居酒屋もいいものですね。
魚フライが大好物の私は、分かりやすく北海道らしい鱈フライをいただきました。翌日、稚内の居酒屋さんでも食べましたが、最高でした!
![海に浮かぶ利尻富士[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/05/20250531-tawara05.jpg)
翌日は、日本海に沿って車で一時間半ほど北上して、遠別町に到着。この日は天気が最高に良かったので、海に浮かぶような利尻富士(利尻島が山そのものなので当たり前ですが)を左手に眺めっぱなしの贅沢なドライブでした。
●DATA
居酒屋 将軍
住:北海道留萌市錦町1-1-5
TEL:0164-43-5125
営:17:00〜22:30(22:00LO)
休:日
遠別町の道の駅と洋食屋『メルヘン』は寄って損なし!

次に訪れたのは遠別町。私の貴重な情報源のひとつが、各地に点在する道の駅です。
遠別町で立ち寄ったのは「えんべつ富士見」という道の駅。沿岸部の見晴らしの良い立地といい、無駄なくそろった名産品のセレクトといい、寄って損なしの道の駅でした。ちなみに、冒頭でご紹介した「たわら最中」もここで購入しました。

遠別町では、地元で人気の洋食店『メルヘン』にも立ち寄りました。
なぜか北海道に行くと食べたくなるのが豚肉。ここでは好物のポークソテーにありつけて大満足。写真では伝わり難いですが、かなり肉厚で、焼き加減も味付けも絶妙でした。このほか定番の洋食メニューも充実しており、「近所にあってほしい!」と思える名店でした。
●DATA
メルヘン
住:北海道天塩郡遠別町本町2
TEL:01632-7-3210
営:11:00〜22:00
無休
豊富温泉に寄り道して癒やされる

遠別町から稚内までは車で1時間半ほどですが、少し寄り道。以前、知り合いから紹介された温泉があることを思い出し、ふらりと訪れてみました。残念ながら目当ての共同浴場は定休日でしたが、近くの旅館の日帰り入浴に突撃。
これまで経験したことないお湯(泉質)で驚きました。炭鉱の脇から湧いているため、世界でも珍しい油分を含んだ、まさに石油のようなお湯です。美肌・保湿などに効果があるとされており、湯治に訪れる人も多いスポット。温泉好きの方にはぜひ訪れてみてほしいです。
旅の最終目的地・稚内へ

ほんのり皮膚に油の匂いを纏ったまま、稚内に到着。ご存知の方も多いと思いますが、日本最北端の駅の稚内駅は海のすぐそば。
昔は樺太行きの船に連絡するための場所でもあったので、その名残として、立派な防波堤を兼ねた駅ホーム跡(乗客を海からの厳しい風や波飛沫から守る役割を果たしている)が近くに鎮座しています。意外に知られていない名スポットです。

稚内でも、もちろん居酒屋巡り。立ち寄ったのは『北の味心 竹ちゃん』。地元客で賑う人気店です。ホッケ焼きなど北海道らしいメニューを中心に、北海道の地酒を堪能しました。春にも関わらずこの日の稚内の気温は4℃、燗酒が沁みました。

翌日は、早起きして稚内から車で数十分のノシャップ岬で朝ご飯。岬の名店『樺太食堂』の名物ウニ丼は、説明いらずの絶品です。濃厚な旨味のウニもさることながら、同じく地物のホタテ(生と漬けの二種)との相乗効果で、大満足でした。
●DATA
北の味心 竹ちゃん
住:北海道稚内市中央2-8-8
TEL:0162-22-7130
営:17:00〜22:00(21:30LO)
休:不定休
樺太食堂
住:北海道稚内市ノシャップ2-2-6
TEL:0162-24-3451
営:9:00〜15:00(14:30LO)
休:不定休