310種3,700株が咲く都会のオアシス「中之島公園バラ園」

まずは大阪メトロ「北浜駅」を降りてすぐの場所にある中之島公園バラ園へ。堂島川と土佐堀川に挟まれたこの細長い公園は、花と緑が広がる都会のオアシスです。5月と10月には赤や白、ピンクなどおよそ310種・約3,700株のバラが一斉に開花。色とりどりのバラを眺めながら歩いていると、心地よい風と華やかな香りに包まれます。
カメラを構える人、ペットと散歩する人、ベンチでのんびり会話を楽しむ人。いつもの慌ただしい日常を少しだけ抜け出して、それぞれがゆったりとした時間を過ごしていました。
●DATA
中之島公園バラ園
住:大阪市北区中之島1丁目1
TEL:06-6312-8121
開:常時開園
レトロ建築の象徴「大阪市中央公会堂」へ

バラ園から少し歩くと見えてくるのが、赤レンガが映える大阪市中央公会堂。大正時代の浪速モダン建築の代表作で、2002年には国の重要文化財に指定されました。今もなお、講演会や演奏会の会場として使われており、当時の建築美をそのまま体感できる貴重な場所です。
正面から眺めるだけでも十分見ごたえがありますが、時間があれば地下の展示室を見学しましょう。予約不要で公会堂に関する歴史に触れられます。
●DATA
大阪市中央公会堂
住:大阪市北区中之島1丁目1番27号
TEL:06-6208-2002
開:9:30~21:30(電話受付時間は9:30~20:00)
休:毎月第4火曜(祝日の場合は直後の平日)、12月27日から1月4日
https://osaka-chuokokaido.com/
約120年の歴史を誇る「大阪府立中之島図書館」

中央公会堂の隣には、明治37年(1904)に建てられた大阪府立中之島図書館があります。館内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、ゆるやかなカーブを描く豪華な階段。見上げるとドーム状の天井にステンドグラスがはめ込まれていて、やわらかな光が差し込んできます。
ここでは大阪の歴史資料をじっくり読んだり、静かな空間でゆったりと過ごすのがおすすめ。館内にはカフェやライブラリーショップも併設され、おしゃれな文具や図書館限定グッズを手に取るのも楽しい時間です。
●DATA
大阪府立中之島図書館
住:大阪市北区中之島1-2-10
TEL:06-6203-0474
開:図書室エリア(月〜金)9:00〜20:00、(土)9:00〜17:00
休:毎週日曜日・祝日、3月・6月・10月の第2木曜日、年末年始
https://www.library.pref.osaka.jp/site/nakato/
『中之島ソーシャルイート アウェイク』で名物オムライスを堪能

たくさん歩いてお腹が空いたら、中央公会堂の地下1階にある『中之島ソーシャルイート アウェイク(Social Eat AWAKE)』へ。かつて社交場として使われていた重厚感あふれる空間で、ミシュラン星付きシェフ・米村昌泰氏監修のモダンな洋食が味わえます。

なかでも圧倒的人気を誇るのが、一日約300食売れるという「牛肉煮込みのオムライスランチ」。とろとろ半熟卵のオムライスに特製のビーフシチューがかかっています。約6〜8時間じっくり煮込んだ牛バラ肉とたっぷりの赤ワイン、野菜で仕上げているらしく、しっかりビターで深みのある味わいです。
![あっさり味のライスと濃厚シチューが相性ぴったり [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/05/20250517-nakanoshima07-1.jpg)
牛肉は口の中でホロホロほどけるやわらかさ。噛むほどに旨みが溢れ出します。ライスは、鰹と昆布の出汁をベースに、バターとトマトの風味を利かせた優しい味付け。まろやかな卵と濃厚なシチューが重なり合う、絶妙なバランスです。
クラシックな空間でいただく贅沢なオムライス。心に残る大人のごちそうランチでした。
中之島で歴史と自然を満喫
歴史ある建物と色とりどりの花々に囲まれて過ごすひととき。中之島の街を歩くだけで、自然と気分がリフレッシュします。バラは5月末まで楽しめるので、ふらっと訪れてみてはいかがでしょうか。
(撮影・文◎安達春香)
●SHOP INFO
中之島ソーシャルイート アウェイク(Social Eat AWAKE)
住:大阪市北区中之島1-1-27 大阪市中央公会堂 B1F
TEL:06-6233-9660
営:月~金 ランチ11:00~15:00、カフェ11:00~21:00、ディナー17:00~21:00
土日祝 ランチ11:00~16:00、カフェ11:00~21:00、ディナー17:00~21:00
休:第4火曜