【地方スイーツめぐり】東京のアンテナショップで地方の美味しい「和菓子」を探す旅【山梨編】

【山梨の和菓子】山梨のアンテナショップ『Cave de ワイン県やまなし - 山梨』

ワイン蔵のような外観にリニューアル
ワイン蔵のような外観にリニューアル

 2020年7月13日に山梨県産ワインと山梨県産食材の相性を楽しむ“食の体感拠点”として、東京・日本橋にリニューアルオープンした『Cave de ワイン県やまなし - 山梨』は、レストランとワインに特化したアンテナショップです。お菓子などの種類は限られていますが、定番の信玄餅や季節のお菓子はしっかり販売しています。

桔梗屋「桔梗信玄飴」

桔梗屋「桔梗信玄飴」(222円)
桔梗屋「桔梗信玄飴」(222円)

 山梨土産の定番といえば「信玄餅」を思い浮かべる人も多いでしょう。すでにご存知かと思いますが、信玄餅は、この『桔梗屋』と『金精軒』という2つの製造メーカーのものがあります。これを語ると長くなるので端折りますが、桔梗屋の信玄餅は、さまざまなお菓子メーカーとコラボしていて、信玄餅味のお土産を販売しています。

香ばしい香りと柔らかな食感が素朴で懐かしい味わい
香ばしい香りと柔らかな食感が素朴で懐かしい味わい

 その中の1つ、「桔梗信玄飴」は、信玄餅で使用しているきな粉と黒糖を練り上げた飴です。信玄餅の最後に残った黒蜜ときな粉を“練り練り”して固めたことのある人ならわかる「あの味」です。柔らかな食感は、駄菓子のきなこ棒とそっくり。

桔梗屋「信玄桃」

桔梗屋「信玄桃」(750円)
桔梗屋「信玄桃」(750円)

「信玄桃」は、「桔梗信玄飴」と同じメーカー『桔梗屋』のお菓子。山梨県は、桃の収穫量が全国の31%を占め、ぶどうとともに全国一位の収穫量を誇るフルーツ王国ということもあり、山梨にはももの味がするお菓子がたくさん売られていますが、その中でも「信玄桃」は、インパクトがある商品です。

見た目もまるで桃。もらった人の喜ぶ顔が目に浮かぶ
見た目もまるで桃。もらった人の喜ぶ顔が目に浮かぶ

 ご覧ください。スーパーや果樹園で販売している“桃の詰め合わせ”だと思うでしょう。しかしこれ、桃ではなくれっきとしたお菓子。それにしても、贈答用のフルーツトレーやももの産毛まで細かく再現されていて驚きます。

桃のやさしい風味が緑茶や紅茶にピッタリ
桃のやさしい風味が緑茶や紅茶にピッタリ

 桃のような手触りの皮の中は、細かく刻んだもものゼリーを混ぜ込んだ白餡がたっぷり包まれています。なめらかでしっとりとした白餡の口どけと、ふんわりとももの風味を感じるお饅頭です。

甲州屋本店「銘菓 月の雫」

「銘菓 月の雫」(1080円)のパッケージ
「銘菓 月の雫」(1080円)のパッケージ

 山梨県は桃と並び、ぶどうの生産量日本一を誇ります。こちらは1938年創業の『甲州屋』の「銘菓 月の雫」というぶどうのお菓子。生の甲州ぶどう一粒一粒に特製の糖蜜を薄くコーティングした一品です。

「銘菓 月の雫」。ぶどうは勝沼産の甲州ぶどうを使用[食楽web]
「銘菓 月の雫」。ぶどうは勝沼産の甲州ぶどうを使用[食楽web]

 食べ方は、ボンボンのように丸ごと一粒を口に入れ噛み砕いて、糖衣の口溶けとフレッシュな果汁を味わいます。甲州ぶどうの酸味と糖蜜の絶妙なバランス、シャリっとした食感がクセになり、つい手が伸びてしまう一品。ウイスキーやワインとの相性も最高です。

噛むとジュワッ!と果汁が飛び出しフレッシュなぶどうの味わいが口いっぱいに広がる
噛むとジュワッ!と果汁が飛び出しフレッシュなぶどうの味わいが口いっぱいに広がる

 同商品は山梨県でも一部の地域でしか購入できないお菓子であり、9月~11月までと、販売期間が短いのも特徴。残念ながら2024年はすでに販売終了。そんなレアな「月の雫」は、『Cave de ワイン県やまなし - 山梨』でも販売されるので、ぶどうの季節になったらぜひ味わってみてくださいね。

●SHOP INFO
店名:Cave de ワイン県やまなし - 山梨
住:東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル1F(富士の国やまなし館)
TEL: 03-3241-3776 (物販スペース)
営:物販スペース 平日11:00~20:00 、土日祝11:00~17:00
休 :ビルの法定点検日、年末年始

まとめ

 東京には、まだまだいろんな地方の美味しいものを販売しているアンテナショップがたくさんあります。今後も全国津々浦々、美味しい和菓子を探して紹介しますのでお楽しみに!

●著者プロフィール

牡丹餅あんこ
フリーライター・編集。グルメ誌、旅行誌、女性誌、Webの取材、撮影、執筆、編集、イラストを担当。さまざまな土地のお土産やご当地グルメを歩いて探すのが好き。