
●東京・神楽坂といえば、江戸情緒を色濃く残す街の景色はそのままに、中身はどんどんアップデートされている場所。大正時代の豆腐屋をリノベした『餐事(sanZi)』でクラフトビールとスパイスカレーのペアリングを体験してきました。
神楽坂駅すぐの路地裏に佇む小粋な隠れ家『餐事(sanZi)』は、現役医師と元ITエンジニアらが店舗運営を始めて2年目のスパイスバルです。

この店がオープンして間もない頃、スパイスカレーの食べ歩き中に偶然見つけて惹かれてふらりと入店した筆者。
スパイスカレーとルーロー飯の絶妙なスパイスの塩梅に舌鼓を打ち、さらにクラフトビールとの組み合わせにどっぷりハマり、今に至ります。


ビールを少量ずつ飲みたいなら夜よりも昼営業が狙い目。1杯150mLを500円で注文できる「ちょい飲みクラフトビール」でサクッと複数種を楽しめます。
今回はルーロー飯と無水チキンカレーの「2種あいがけプレート」(1300円)にセット。

まずは静岡醸造のクラフトビール「Lemon Grass Lager」をグビリ。レモングラスの爽快さが特徴のグースとラガーの中間的な飲みやすさ。
次に東十条Let’s Beer Works「Hazy IPA Perch #2」。軽めのビター感で、温度が上がるとともに訪れる白ブドウのようなアロマが心地いい。どちらもスパイスに染まった口中をすっきりリフレッシュさせてくれます。

なお、食後の「ビアアフォガード」(600円)は必食です! エスプレッソの代わりにビールをバニラアイスに注ぐ前代未聞の一杯。お勧めはダークエール系。コーヒーを思わせるビター感は〆にふさわしい唯一無二のテイストです。
![「ビアアフォガード」600円。今回はアンバーエール[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/09/20250912-sanzi06.jpg)
「ちょい飲みクラフトビール」は食事のオプションとしてオーダー可能。ガッツリ飲みたい方は夜メニューを用意してくれるので、気軽にスタッフにお声がけを。ちなみに、クラフトビールの通常サイズはS:250mL(1100円)、M:350mL(1500円)です。
店主によると、クラフトビールの選定は自身の好みと季節に合わせて決めているとのこと。各ビールはなくなりしだい随時入れ替わります。
まとめ

クラフトビールとスパイス料理の絶妙なペアリングと居心地の良さに酔いしれる週末の昼下がり。店を出る頃には「次は夜にも訪れたい」と思わせる余韻が残る名店『餐事』。最高の“賛辞”を贈りたい一軒です。
(撮影・文◎クワハラすえぞう)
●SHOP INFO
餐事(sanZi) 〜クラフトとスパイス〜
住:東京都新宿区神楽坂6-26 YMビル 101
営:18:00〜23:00、土日のみ昼営業あり12:00〜14:30(L.O.14:00)
休:火曜
●著者プロフィール
クワハラすえぞう
副業で間借りカレー店を6年運営していた普通の会社員(勤務先から承諾済み)。週末は新大久保「イスラム横丁」の徘徊率が高い。最近は梅干し作りと干し芋作りが趣味。フードアナリスト2級。https://x.com/currygenom