
自分へのご褒美や誰かにちょっとした口にする手土産を選ぶとき、素材に気を配っているものがいいな、と考える人も多いでしょう。筆者もその一人です。
福岡県飯塚市にある『手作りお菓子の店 たまごハウス』は、まさにそんなおいしい手土産が手に入るお店。創業から今年で20年。筆者は、ほぼ同じ年月通っています。
直営養鶏場のこだわり卵をふんだんに使ったお菓子が人気で、数ある種類の中でもボリューム感のあるシュークリーム(350円)は老若男女問わず人気の高い商品です。

かつて炭鉱で栄えた飯塚市と、世界一の釈迦涅槃像で知られる糟屋郡篠栗町を結ぶ国道201号には、八木山峠が通っています。
うねうねと曲がる道を避けるべく、1985年に有料パイパスができ、ここ10年間ほどは無償期間もありましたが、たまごハウスなどのユニークなお店を目掛けて、わざわざ遠回りして峠を通る人が絶えません。
福岡方面から向かうと、峠をほぼ越えたところで、ログハウス風の建物が現れます。ホッと一息つくのにちょうどよい場所です。

店内に入ってまず目をひくのは、自然豊かな自社養鶏場から直送される新鮮卵の「ゆう地卵」と、その先にあるガラスのショーケース。
大きなシュー皮がこんもりと並んでいます。週末は500〜600個作るそうですが、早めに行かないとありつけないこともあります。
卵感が強いシュー皮は、香ばしく焼かれてパリッとした仕上がり。カスタードには、自慢の卵と阿蘇のジャージー牛乳、オーム乳業の生クリームを使用。注文が入るたびに、その場でたっぷりと詰めてくれます。
手に持つとずっしり重量感があり、クリームは濃厚でなめらか。メロンパンのような大きさで、大人が食べても十分に食べ応えがあります。食べすすむとクリームがあふれるので、手を汚さないのは至難の業。なのでちぎってクリームを付けながら食べるのがオススメです。
店内や店頭にはイートインスペースが設けられているので、せっかくならできたてを楽しみましょう。

このほか、なめらかな舌触りのプリンや卵の味を強く感じられるロールケーキ、真っ白なふわふわドーム型チーズケーキの「夢の風船」など、人気商品がいろいろと並んでいます。夏場には期間限定のソフトクリーム(450円)もあります。
本当はシュークリームやネット卵を買いに来たはずのお客さんたちも、周囲がみんな手にしているのを見て「食べたくなった!」と笑顔で追加購入している姿もよく見かけます。

峠越えを楽しいものにしてくれる『たまごハウス』。わざわざ遠回りしてでも食べたいし、親しい誰かを喜ばせてくれるお菓子に出会える場所です。同じような想いのお客さんたちと一緒にまた行列に並びたいものです。
おまけ:TKG好き必食!「ゆう地卵」は卵白も卵黄も最高です!

市販されている一般的な卵のパッケージの宣伝文句には、卵黄のおいしさをうたうものがほとんどですが、『たまごハウス』の卵は卵白にもこだわっているのが大きな特徴。そう、卵黄に引けをとらない味わい深い卵白なのです。
筆者は卵かけご飯が大好きで、いつもこの卵を2個使います。先に全卵と醤油を混ぜたごはんに、もう一つ割り入れて混ぜずに食べると、卵白、卵黄独自の味や食感の変化が楽しめます。ぜひお試しあれ。
●SHOP INFO
たまごハウス 飯塚本店
住:福岡県飯塚市蓮台寺1022-3
TEL:0948-26-6622
営:11:00~17:00(売り切れあり)
休:火・水
http://www.tamago-house.jp/
※ゆう地卵の全国配送は電話かFAXで対応