
料理の味に対して、“絶品”と表現することがありますが、「絶望」という言葉はあまり使わないものです。しかし、イタリア・ナポリの郷土料理に“絶望のスパゲティ” という料理があります。正式名は「スパゲッティ・アッラ・プッタネスカ」(娼婦のスパゲティ)。
名前の由来は諸説ありますが、娼婦がありあわせの常備材料(ニンニク、唐辛子、ブラックオリーブ、アンチョビ、トマトなど)で作ったことから、「絶望しているときでも美味しい」と、この名がついたとか。ちなみに「貧乏人のパスタ」(ポヴェレッロ)なんていうのもイタリアにはあるようで……筆者が学生時代にお金がなくて作った塩パスタを思い出します。
そんな絶望のスパゲティが人気のお店が東京にあります。それが『ホームズパスタ(Home’s PASTA)』。1996年に渋谷にオープンしたお店で、いまでは新宿や品川、池袋などにもお店を構える超人気店。今回は、その絶望のスパゲティの人気の秘密をご紹介していきましょう。