「うかい」を代表する2ブランドが六本木に誕生! その実力と魅力やいかに!?

『六本木 kappou ukai』の“旬”と“ライブ感”満点の料理に圧倒!

 まずは割烹料理店である『六本木 kappou ukai』。千本格子の扉を開け店内を進むと、エッチングガラスに描かれた竹林が出迎えてくれました。和の情緒がありつつもモダンな雰囲気で気分が和みます。通されたのは8席ほどの個室。席に着くことしばし、まず登場したのは器いっぱいに盛られた食材の数々。

 どれも見るからに新鮮そのものじゃないですか! 興奮覚めやらぬ中、前菜の「旬の蛍烏賊 木苺和え」「金目鯛漬け 温かい酢飯を添えて」が登場しました。

旬の蛍烏賊 木苺和え
旬の蛍烏賊 木苺和え
金目鯛漬け 温かい酢飯を添えて
金目鯛漬け 温かい酢飯を添えて

 ホタルイカは子持ちということで見るからにプリップリです。さっそく口に入れると、ほのかなレモンの香りの後にしっかりとしたホタルイカの風味が。そして最後にフランボワーズの爽やかな後味が広がります。うーん口福です。続いていただいた金目鯛の漬けは、勝浦で揚がった金目鯛の味わいもさることながら、葱や茗荷、生姜といった薬味との相性がお見事! 酢飯との相性も抜群です。

 あっという間に前菜を平らげた筆者。続いて登場した2品目「丸焼き筍 削りたて鰹節とともに」にさらにビックリ。なんと料理人自ら目の前で豪快に筍を切り始めたのです。

丸焼き筍 削りたて鰹節とともに
丸焼き筍 削りたて鰹節とともに

 焼きたての筍の香ばしい匂いが室内に立ち込め、食欲をそそります。さっそく取り分けていただいた筍を本枯節とともにひと口。朝掘りの筍の生命力がダイレクトに感じられ、さらに本枯節が筍の香ばしさを引き立たせてくれています。これぞ旬を食らう醍醐味です。美しい江戸切子に注がれた日本酒がついつい進んでしまうのは言うまでもありません。

 統括料理長を務める他力野慶太さんによると、六本木店でとくに大切しているのがライブ感だそう。この一連の演出には日本人ならずとも心に響きそうです。今回は個室でしたが、ほかにカウンターもあり、こちらでは料理人の方との会話をより楽しみながら料理を楽しめそうでした。