とってもオトコ前なタレがあると聞き、向かったのは神奈川県の逗子にある『海鮮食堂 満天』。湘南や三浦でとれた地魚をはじめとした、旬の鮮魚や酒の肴のほか、丼ものや定食なども美味しいと評判のお店です。
コロナ禍で営業時間短縮の流れの中、日替わり弁当や惣菜を売り始めたのに続き、オリジナルのタレを販売したところ、その美味しさに地元住民だけではなく、ネット購入者もどハマりしているとのこと。一体どんなタレなのか、そしてどんだけオトコ前なのか。期待に胸を膨らませつつ店に向かいます。
ゴマ、ポン酢、ラー油3種類ある「漢ダレ」
店に入ると、入り口横の棚にボトルが陳列してあります。ラベルを見ると、「漢ダレ」と書いて「オトコダレ」。そして店には、店主の三浦さんの他にもう一人、開発者の山本さんの姿が。
実はこの漢ダレ、満天の店主とお客さんが共同で作ったタレなんです。そもそも山本さんがタレのベースを作り、自宅で楽しんでいたのですが、店に持っていったことをきっかけに、味の改良などを重ねて商品化。2020年の11月からネットショップのBASEなどで販売するようになりました。
「味のプロとして三浦さんのアドバイスをもらいたかったんですよ。そこから2人で、原材料をいろいろ変えるなどして美味しさを追求していきました。コンセプトはもちろん『漢』。僕は北方謙三さんの水滸伝の大ファンで、『漢』というのは男よりもっと男らしく、そして洗練されたイメージ。そこからタレの名前を「漢ダレ」にしたんです」。
常連客と店主の関係から生まれた万能調味料
山本さんの本業は業務コンサルティング。つまり料理の素人が作ったタレ。店にいきなり持っていった山本さんの思いつきも衝撃ですが、さらに味を極めるべく共同開発した店主の三浦さんもすごい。そういう意味でも客の度胸、受け入れた店主の懐の深さがクロスした、漢気溢れるタレなのかも。
「一言で言うと、万能調味料なんですよ」と山本さん。単品で味わうのはもちろんのこと、漢ダレ同士を混ぜて使うことにより相乗効果で食材がもっと旨くなるとのこと。にんにくでパンチを、唐辛子で辛さのインパクトを出すことで、洗練されつつも漢らしさ満点になったという「漢ダレ」。早速オススメの使い方&味わい方を紹介します!