御成門の超人気ペルー料理店『荒井商店』でテイクアウトランチを食べてみた!

御成門の三ツ星ペルー料理店『荒井商店』でテイクアウトランチを食べてみた!
本格的なペルー料理をおうちで楽しむ | 食楽web

 外出自粛期間が続く中、おうちでもこだわりのグルメが楽しみたい! という人たちに今話題になっているのが、人気店がこだわり抜いたランチボックスです。

 そして、そんなこだわりのランチボックスを出しているお店の一つが、新橋にある『荒井商店』です。商店と言っても、小売の商店ではなくペルー料理の専門店。ミシュランガイド東京で、ビブグルマンを獲得したほどの名店なのです。なのにランチボックスは、なんと1050円で楽しめるんです。オーナーシェフの荒井隆宏さん(46歳)は、ペルー各地で研鑽を重ね、2冊のペルー料理本を出している日本のペルー料理のパイオニア的存在。

左・オーナーシェフの荒井さん。右・こじんまりとしたかわいい店内
左・オーナーシェフの荒井さん。右・こじんまりとしたかわいい店内

 ペルー料理と聞いても、すぐに「これ」というメニューが浮かばない人も多いと思いますが、その前に食文化の背景からご説明しましょう。実は様々な野菜や植物の原種はペルー。とうもろこしやトマト、ジャガイモ、唐辛子なども、ペルーが発祥なんです。そんなこともあってか、ペルー人は食材にこだわりを持っている人も多く「南米一のグルメ大国」と呼ばれています。

 インカ帝国時代、スペイン植民地時代、さらに日本や中国からの移民も多く、その歴史から独自の食文化を形成しており、お米を使った料理も多いことも特徴。素材の味を重視しており、スパイスはどちらかというと控えめで、日本人の口にも合うメニューが多いんです。

ディナーのメニューはなし!好みと予算を伝えてオリジナルのコースが楽しめる

2冊の料理本を著す
2冊の料理本を著す

『荒井商店』のディナーには、なんとメニューがありません。まず予約時に好みや予算を伝えると、そのお客さんのためだけの、完全なオリジナルのコース料理を提供してくれます。さらに予約した来店者の料理をすべて記録。これは前回とダブらないようにしたり、好みを把握したりといった、いろんな要望に対応するため。

来店したお客さんの料理を記録したノートは7冊めに
来店したお客さんの料理を記録したノートは7冊目に突入
ペルーを代表する料理。手前から時計回りで、ロモ・サルタド、セビーチェ、タクタク・デ・マリスコス。
ペルーを代表する料理。手前から時計回りで、ロモ・サルタド、セビーチェ、タクタク・デ・マリスコス。

 ちなみに一番人気は、ペルーを代表する料理、牛肉と野菜の炒めもの「ロモ・サルタド」。味付けはペルー産の醤油をベースに赤ワインビネガーを加えたものです。また、ペルーのお好み焼きと呼ばれる「タクタク・デ・マリスコス」も人気です。