「御池煎餅」は甘みと塩気のバランスが絶妙
「御池煎餅(おいけせんべい)」は、『亀屋良永』を代表するお煎餅。私も子どもの頃から御池煎餅が大好きで、市役所近くの本店の近くを通るたびに親にせがんでいました。
このお煎餅、一見すると地味なので知らない人にはただのお煎餅だと思われてしまうのですが、表面にかかった砂糖蜜の甘さと、あっという間に口のなかで溶けてなくなるもち米でできた煎餅の儚さがたまりません。砂糖蜜の隠し味にはたまり醤油が使われおり、ほんのり塩気もあるので、もう1枚、さらに1枚……と次々に食べてしまいます。
大人になってから、このパッケージのラベルが版画家の棟方志功が手がけたものだと知り、御池煎餅の歴史の深さを改めて感じました。