ロードサイドで「肉そば」といえば『丸源ラーメン』!
最後は『丸源ラーメン』です。ここも北海道から沖縄まで津々浦々、全190店を展開する人気店。看板商品は、「熟成醤油肉そば」です。
醤油ベースのスープにはうっすらと背脂が浮かび、そこにたっぷりの豚バラ肉、タマネギ、焼海苔、柚子胡椒おろし、そして味玉(別に追加したもの)、わっさわっさと青ねぎがトッピングされています。醤油ラーメンとはいえ、かなりガッツリ系のビジュアルです。
スープを飲んでみると、たまり醤油のような深いコクと甘み。そして動物系のダシと煮干しのような旨味も感じますが、意外にもあっさり。この “熟成醤油”のカエシ、千葉県産、岡山県産、小豆島産の濃厚醤油をブレンドして作っているそうで、非常に上品な味わいです。
そしてトッピングの主役・豚肉。これも程よい薄さと柔らかさ。脂と赤身の両方が味わえ、味も染み染み。トッピングの柚子胡椒おろしと一緒に食べると、豚しゃぶのようにさっぱりといただけます。もちろん、青ねぎの香りもイイ。白ネギと違い、ツンとした辛さがなく、ひたすら爽やか。そして麺はパツパツ食感のストレート細麺。コシがあって、特製醤油のスープとの相性は抜群です。
半分ほど食べたところで、卓上にある「揚げにんにく」と「丸源商店 どろだれラー油」、そしてちょっぴりの「酢」を追加して味変するのも楽しいです。
おとなしかったラーメンが、荒々しく辛口になって、ニンニクの香りとコクもじわりと響き始めます。ガツンとパンチの効いたロードサイドラーメンが好きな人には特にオススメです。とはいえ、ベースのスープの旨味を損なうこともありません。
(撮影・文◎土原亜子)