身体の中をじわっとあたためる。寒い日の朝に嬉しいラーメン
待つこと数分。出てきたのは、オーソドックスなスタイルの醤油ラーメン。小口ネギを中央に、チャーシュー、メンマ、ノリがのっています。目の前に置かれた時から、豊かな煮干しスープの香りに包まれ、一気に食欲がわいてきます。
まずはスープを一口! あったまる~。澄んだ醤油味のスープは、煮干しダシだからなのか、日本人のDNAに組み込まれているのか、すっごくホッとする。身体の中にじわっと染み込んでくるような感覚です。すっきりしているのに奥深いスープはこの店の特徴でもあるけれど、朝にこれを味わえるのはありがたい。寒い日だとなおさら体の中からゆっくりパワーが出てくる感じです。
「スープで使うダシは、カタクチ、背黒、シロクチ、ウルメなど現在6種の煮干しでバランスを見ながら合わせています。煮干しによって、旨みが強いもの、やさしめのものなど個性があるので、6種類使うことによって安定した味になるんですよ」と代表の手塚さん。店内には八戸産、長崎産などが書かれた煮干しの段ボール箱が積んであり、代表のこだわりが感じられます。
スープには煮干しエキス入りのラードも加えているので、煮干しだけではないコクもしっかり感じられます。じわじわっとくる旨み。朝からいいもの食べているなぁ、って気分に浸れます。
そもそも、朝ラーメンを始めようと思ったきっかけは?「もちろん時短要請ですね。打開策として前倒ししようと」。朝は仕込みをしながら提供しているので、土日の朝などで多く人が来た際には、朝ラーメン以降の分の仕込みが大変になることもあるそう。多い日で40人前後が朝ラーメンを食べにくるとのことです。
そして、朝ラーメンと通常営業のラーメンと、味の違いはあるんですか?「なるべくシンプルな構成にしたかったので、アブラは1種類に、量はちょうどいい量にしています。朝はやはり、食べやすい方がいいですからね」。
東京都北区十条、家から遠くて朝から食べに行けない~、という人にはBASEでお取り寄せができるので、こちらもおすすめ。店の看板メニュー、煮干しそばや背脂煮干しそばのほか、同じく十条にある「讃岐うどん いわい」とコラボした「十条百名店セット」なども購入できます。
また、ツイッターでは限定ラーメンや突如始める「逆流」のゲリラメニュー、フェアなどの告知もあるので要チェックです。
ランチタイムは行列必至の人気ラーメンが、朝ならほぼ並ばずに食べられて、しかも煮干しのスープが身体に染み渡る感覚。来てよかった~、と心から思える『煮干そば 流。』の朝ラーメン「朝流。」。緊急事態宣言の期間限定なので、おそらく2月末までしか食べられないラーメンですよ!
●SHOP INFO
店名:煮干そば 流。
住:東京都北区上十条1-13-2
TEL:03-6454-3983
営:11:00~15:00、17:00~22:00、土日祝11:00~21:00。緊急事態宣言期間中は7:00~20:00(朝流。は~11:00)(各L.O.)
休:火曜
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