「年間1800杯、1日に平均5杯のかき氷を、すべて外食で食べる」という原田麻子さん。TV番組「マツコの知らない世界」に2回連続で登場し、その深い知識と厳選した店情報を披露して、「かき氷の女王」と評された、まさに注目の人だ。
昨年9月には自らのかき氷店『氷舎mamatoko』(東京・中野)を開店し、今度は作る側になった。「今夏、イチオシのかき氷を紹介してもらいたいので、ぜひご同行を」とお願いしてみたところ、即、快諾を頂いた。
原田さんが最初にオススメしてくれたのは東京・目白にある甘味処『志むら』。昭和14年創業の老舗和菓子屋さんだ。
1階は和菓子を販売(9時オープン)しており、かき氷が食べられるのは2、3階のイートインスペース。そこはオープンが10時というので、その時間に原田さんと待ち合わせしていたら、すでに10人以上の女性たちが並んでいた。
「今日はとくに暑いですからね。でも、これ、人気店では普通のことです。もっとすごいのは、海の日(7月第3月曜日)を過ぎたあたりから。人気店の多くは整理券を配るのが恒例になっていて、数時間待つこともありますよ」と原田さん。
並ぶのが嫌なら、永久に食べられないってことなの!? と、かき氷ど素人の筆者はつい考えてしまう。それを見透かしたように、「昔と違って、今、かき氷は通年食べられる店が多いので、並ぶのが嫌なら、冬に来ればいいんです」と原田さんは涼しい顔。なるほど、真のかき氷好きは、季節を問わず一年中楽しんでいるようだ。
では、さっそく『志むら』さんの夏のかき氷をいただこう。