プロのシェフも食べる二日酔い撃退レシピ「パッパアルポモドーロ」とは?

するすると胃袋に収まる「パッパアルポモドーロ」レシピ

 新鮮な海の幸や、昔ながらの惣菜、そして本格的なパスタまで味わえる間口の広いお店『オトナノイザカヤ中戸川』。都内のイタリアンレストランや本場イタリアでの修業を経たて、イタリアンレストランではなく、あえて居酒屋というジャンルで自身の店をオープンさせたシェフの中戸川弾さん。

中戸川弾シェフ

仕事終わりに朝方で飲み歩くことが多いという『オトナノイザカヤ中戸川』の中戸川弾シェフ

 仕事終わりには、スタッフらと近隣エリアで飲み歩くことが多く、朝4~5時まで飲んでしまうこともしばしばだとか。「僕はワイン、日本酒、ウイスキーと何でも飲みます。でもお酒単体ではなく、食べながらお酒を飲んでいることが多いので二日酔いになっても回復は早いですね。それでも飲みすぎた日の仕事は、きついし食欲も湧かない。そんな時は、トスカーナ州の伝統料理であるトマトパン粥の出番です」(中戸川さん・以下同)

 前述の通り、パッパアルポモドーロは、硬くなったパンで作るトマト味のパン粥。トマトの酸味と軟らかく煮込んだパンのやさしい食感で、するすると胃袋に収まっていきます。

「二日酔いの時には、簡単に調理できることもポイントです。使う材料はカゴメのトマトジュースと硬くなったバゲットなど、どの家庭にもあるような材料です。ニンニクが食欲を刺激してくれるので、食欲のない時にもぴったりですよ!」

材料(4人分)

・バゲット……1/2本
・玉ネギ……1/2個
・セロリ……1本
・オリーブオイル……40ml
・ニンニク……1/2片
・鷹の爪……1本
・トマト……1個
・トマトジュース……1本(720cc)
・バジル……3枚
・塩・胡椒……適量
・粉チーズ……適量

作り方

1.バゲットを水(分量外)に浸して軟らかくし、水気をよく絞る

2.フードプロセッサーに玉ネギとセロリを入れ、みじん切りにする

3.フライパンや鍋にオリーブオイルとニンニク、鷹の爪を入れて香りが出るまで熱する

4.3に2の玉ネギとセロリを入れ、中火で香りが出るまで炒めたら、ざく切りにしたトマトを入れ、油とざっと絡めるように炒める

5.4にトマトジュースを加え、1を粉々にしながら加える

6.塩を1つまみ、バジルを加え、バゲットにしっかりと水分を吸わせるようにペースト状になるまで5分ほど煮込んでいく

7.塩で味を調えたら器に盛りつけ、粉チーズ、胡椒、オリーブオイル(分量外)をあしらって完成

●SHOP INFO

オトナノイザカヤ中戸川 外観

店名:オトナノイザカヤ中戸川

住:東京都渋谷区上原1-33-12 ちとせビル 2F
TEL:03-6416-8086
営:17:30~翌1:00(24:00LO)、日17:30~22:30(21:30LO)
休:月曜(祝の場合は営業、翌火曜休)

(文◎千葉泰江 撮影◎加藤史人)

※当記事は『食楽』2020年春号の記事を再構成したものです