食のプロも太鼓判! 一度使ったらほかのは使えなくなる「柑橘系フレーバーオリーブオイル」とは?

目からウロコの活用法! 意外なものにも合うんです

 イタリアンならではの王道の使い方に続いて、山内さんもイチ押しの柑橘系フレーバーオリーブオイルの意外な使い方を教えていただきました。

「意外かもしれませんが、焼き魚に合うんです。イサキの塩焼きやサンマの塩焼きにも使いますよ。オイルをかけることで魚の旨みが増すんですよね。実はお醤油とオリーブオイルって相性がいいんです。焼きなす、冷奴でも◎。レモンオイルにお醤油、ぜひ試してみてください。」

 焼き魚に合うとは! 思いもよらない発想! さっそく試したい衝動に駆られますが、考えてみれば幽庵焼きにはゆずやかぼすを用いるし、サンマの塩焼きにはすだちやかぼす、レモンを添えるお店だってありますよね。納得です。

「あとはバターの代わりにレモンオリーブオイルを活用しても美味しい。ホットケーキやトーストにもぜひ。フォカッチャにオリーブオイルをつけて食べる感覚に似ていますが、またひと味違った味わいが楽しめます。トーストにはちみつとレモンオイルがお気に入りです」

 おお! はちみつとレモンの蜜月を知らない人などいないのではないでしょうか。これもすぐさま試してみたくなります。

「たこ焼きにレモンオリーブオイルが合うと教えてくれたお客さまもいました。私はまだ試していませんが、魚介の延長線上にある食べものなので興味津々ですね」

 ソース以外で食べるたこ焼きも今では珍しくありません。次から次へと試してみたいものが出てきます。ところで、オレンジオリーブオイルはどうでしょう?

「オレンジオリーブオイルは断然キャロットラペ! 人参の美味しさがオレンジの香りでぐんと引き立ちます。ラペの仕上げにぜひお使いください。お好みですがベネチアの郷土料理イワシのサオールに使ってもいいですね。

 レモン同様、ホットケーキ、パンケーキ、乳製品に合います。チョコレート系ドルチェとの相性も抜群です。レストランではトマトパスタにも使われています。これからの季節、冷製パスタでぜひお試しください。

 フレーバーオリーブオイルは一般的なオリーブオイルのようにたくさん使うことはないですが、少量ボトルでも1本あるととても便利な調味料。使っていくと新鮮な発見がありますよ」

バニラアイスにレモンオリーブオイルを垂らし、おろし金などでレモンの皮をパッと放てば、立派なデザートに。ミントがあれば完璧!
バニラアイスにレモンオリーブオイルを垂らし、おろし金などでレモンの皮をパッと放てば、立派なデザートに。ミントがあれば完璧!

 かくして手に入れたプロも絶賛するフレーバーオリーブオイル2種。試してみたいあれこれを前に、もっか、完熟トマトジュースに数滴のオイルを混ぜただけで特製の冷製スープとか即席ガスパチョとか言いながら我が家のもてなしの一品として好評を得ているのでありました。

(取材・文◎笹森ゆうみ)

●DATA

ARANCIA ROSSA(アランチャロッサ)

レモンオリーブオイル250ml、オレンジオリーブオイル250ml 各2,916円
レモンオリーブオイル250ml、オレンジオリーブオイル100ml 各1,836円

●INFORMATION

>>「ISEPAN 2018」

5月23日(水)~28日(月)に開催されるパン好きのためのパンフェスティバル「ISEPAN 2018」に「ARANCIA ROSSA」も出店します。