オーブンでたった15分! 500gのブロックを塩釜焼きに
「今回は牛肉の旨みが逃がさない『塩釜焼き』にしてみましょう」と高橋トレーナーが調理台にのせたのは、ドドーンと赤身ブロック500g。あまり家庭では料理しない感のある塊ですが、「いやいや、薄いスライス肉をスーパーで買って料理するよりも、ブロックで焼いて自分でカットするほうが断然美味しいし、いろいろな食べ方ができます」と高橋トレーナー。
国産に比べてお手頃価格のオージー・ビーフは、ブロックで買う方が絶対おトク。夜は塩釜焼きを豪快に楽しみ、残りは翌日サラダにしたりサンドイッチの具材にしたり、贅沢かつ手軽にタンパク質をいただけるんだそうです。
「…でも、塩釜焼きって、時間がかかるんでしょう?」
「そう思われがちですが、焼き時間は15分。付け合わせも一緒にオーブンで焼き、その間にソースを作ります。実はそれほど時間のかかる料理でもないんですよ」
料理はプロに習うべし。キノコの切り方にも意味がある
そんなわけで、まずは付け合わせのキノコと玉ねぎをカット。
「キノコの石づきは食べられますから、先端の方だけを捨てます。反対側は傘の下でカットし、茎のように残します。これは、後で盛りつける際、枕にするんです」と高橋トレーナー。
「あ、椎茸の傘は水で洗わず、乾いた布で拭いて下さい。水洗いすると豊かな香りも一緒に流されてしまいます」
続いて、牛肉に塩こしょうをまぶしてすり込み、いよいよ焼きます。といっても、いきなり塩をかぶせるのではなく、まずはフライパンで四方の表面をじっくりと。オリーブオイルを熱し、型が崩れないようトングで挟みながら、表面がカリッとするまで四面を焼きつけていきます。
塩釜が出来たら、まとめてオーブンへ
続いて、塩釜に使う粗塩の出番です。粗塩の分量は「お肉の量+100g」と覚えておけばいいとのこと。ボウルに粗塩と卵白を入れて手ごねし、耳たぶくらいの固さになったら完成。
「今回は紅茶の茶葉を混ぜましょう」と高橋トレーナー。
この時点ですでにいい香り。塩釜の作り方は、最初にクッキングペーパーに塩を敷き、その上に朴葉を巻いた牛肉を乗せます。あとは、周囲を塩で塗り固めるように隙間なく包み、最後に2~3枚ローリエを差し込。
この作業は、例えるなら粘土細工のような要領です。ワクワク感のある塩釜料理はパーティーにもぴったりだし、お子さんのいる家庭なら、子どもと作っても楽しいはず。
塩釜で包んだら、クッキングペーパーごと天板プレートに乗せ、周りに切った玉ねぎやキノコ、ミニトマトを添え、まとめてオーブンへGO!