恵比寿の人気店『GEM by moto』が伝授!日本酒に合う簡単「チーズ料理」レシピ

「里芋とウォッシュチーズとタコの明石焼風」のレシピ

「里芋とウォッシュチーズとタコの明石焼風」のレシピ

 ミルキーな風味に、熟成した旨みと個性的な香りがあるウォッシュタイプのチーズ。和食でも味わいのアクセントとして活用できる食材です。今回は、ふんわりした明石焼風の生地の中に、ウォッシュチーズをプラス。滋味深い出汁と爽やかな大葉を添えて仕上げました。その香りが口の中でじんわりと馴染んでいくよう「木の香りがあるフレッシュで甘やかな常温の日本酒」を合わせるのがおすすめ。

 チーズの風味を甘く包みながらさらに味わいを倍加させたい時は、熟成があまり進んでいない「貴醸酒」を合わせると、さらに最高の味わいが体験できます。サラッとしたハチミツを少し足すようなイメージです。

材料(2人分)

・里芋……5個
・山芋……50g(すりおろしたもの)
・塩……2g
・薄口しょうゆ……小さじ1(5cc)
・みりん……小さじ1(5cc)
・卵白……適量
・片栗粉……適量
・茹でたタコ……2片
・ウォッシュチーズ……7g×2
・大葉……適量(細千切り)

<だし汁>
・昆布・鰹でひいた出汁……200cc
・酒……小さじ2(10cc)
・薄口しょうゆ……小さじ2(10cc)
・塩……2g

作り方

1.箸や竹串がすっと通る程度に下茹でした里芋と、すりおろした山芋、塩、薄口しょうゆ、みりんをすべて合わせてミキサーにかけ、ペースト状にする。

2.だし汁はやさしい味わいになるよう、上記材料の分量を目安に調整して用意しておく。

3.ラップの上に、1.を40g程度のせ、そこにウォッシュチーズとタコをのせる。

4.中からチーズとタコが飛び出さないよう注意しながら茶巾状に包み、丸く形を整え、卵白をつけて片栗粉をまぶす。

5.160℃の油で、3~5分揚げる。

6.温かいだし汁を入れた器に盛り、大葉を上に添えて出来上がり。

ポイント

ミキサーがない場合は、すり鉢やボウルのなかで、なめらかになるまですりつぶしてください。

里芋は温かい状態でミキサーへ。山芋なしでもできますが、加えたほうがよりふんわりとした食感になります。

市販の出汁を使う場合でも、濃い味にならないように調整してください。

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 さて、いかがでしたか? チーズを使った和の料理と日本酒のペアリング。ぜひ料理にひと味加えるイメージで日本酒を選んでみてください。純米や大吟醸などの特徴を知らなくても大丈夫。「甘みがあって、木の香りがするものを」「ミルキーでコクが豊かなものを」など、味わいのイメージを酒屋さんで相談してみてください。

●プロフィール

日本酒監修:千葉麻里絵/レシピ監修:深津麻紀

「日本酒と人は宝物」をコンセプトに掲げる、恵比寿『GEM by moto』の店長と料理長。日本酒は-5℃の冷蔵庫で徹底した管理のもと提供。全国の日本酒のつくり手はもちろん、パティシエやシェフ、各界のクリエイターとも親交が厚く、異業種とのコラボレーションも積極的に展開。
http://fsknet.co.jp/impression/moto_ebisu.php

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